知っておきたい!脳血管障害の予兆について
[文:蓬松(ほうしょう)鍼灸治療院 http://houshou-hari.com/]
今回は私の専門分野でもある「脳血管障害の予兆」についてお話ししたいと思います。
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まず、脳血管障害は、東洋医学では「中風」といいます。「中風」には「中臓腑」と「中経絡」というものがあり、その違いをざっくり言いますと、重症なのが「中臓腑」で、意識や認識に問題が出るものです。軽症なのが「中経絡」で、意識や認識は普通の状態ですが手足の動きに問題が出ているものです。
この「中風」の非常に軽度なものは「肝風」と呼ばれる状態で症状が顕在化することがあります。
東洋医学では「中風」の「風」は「肝」と関連が深いと考えているところから、このように考えたりします。「肝風」と呼ばれる状態で起こる症状はいくつかありますが、代表的なものは「めまい」です。
「めまい」は基本的には臨床的によくある症状の一つで、鍼灸臨床では首コリから起こっているものが多くみられますが、「めまい」に「肝陽上亢」の症状、現代医学的に言えば、血圧の上昇が合併して起こっている場合、現代医学的にも検査をした方がよい状態と判断しています。
このような場合、現代医学の診察を受診していただいた後で、問題がない、もしくは現代医学の治療に併せて、鍼灸による取り組みをしてゆくのがお勧めです。
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