CM関節症という症状をご存知ですか?
Q:治療にはどんなものがありますか?
飲み薬はNSDAIDsと呼ばれるロキソニンなどの消炎鎮痛剤の他、トラマールというような痛み止めが用いられることがあります。あくまでも痛みを抑えるための対症療法の要素が大きいです。
簡単な装具(サポーター)も使用されることがあります。母指CM関節を休ませること、動作時の正しいポジションを保つこと、痛みを軽減させることなどの作用があります。
注射治療も行われることがあり、比較的長時間効果のあるステロイド製剤が使われることがありますが、痛みがぶり返す可能性もあります。
手術療法が選択されることもあります。手術には固定術、形成術、置換術などがありますが正常に使えるようになるまでに長い期間を要することがデメリットです。
Q:治りにくいCM関節症の痛みを改善させる、新たな治療法はありますか?
最近になって、動脈から抗生物質を投与して余計にできた血管を減らす治療が母指CM関節症の痛みや進行防止に効果的であることがわかってきました。5分ほどで終わる簡単な処置によって痛みを減少させることができます。
Q:CM関節症のサポーターはつけたほうがいいですか?テーピングはしたほうがいいのでしょうか?日々のケアはどうしたらいいですか?冷やしたほうが良いですか?
サポーターなどの装具による治療は疼痛の緩和に有効で、特に経過の短い方は、夜寝るときも含めて2ヶ月はしっかり装着します。テーピングや包帯による固定も行われますが、関節の矯正力が強くないので、おすすめされない場合もあります。
日々のケアとして、入浴後など血行の良くなった状態で、CM関節の屈曲と伸長を繰り返す関節可動域訓練がおすすめです。
痛みが強ければ、ロキソニンゲルやインドメタシンクリームなどを塗って行うのもおすすめです。