鈴木尚広が伝授!状況に応じた自己流ストレッチ~心と体をつなぐストレッチ論#2
毎日実践したい、状況に応じた自己流ストレッチ
プロ野球の読売ジャイアンツで活躍、代走での通算盗塁数日本記録を保持し「代走のスペシャリスト」と称された鈴木尚広氏。鈴木氏がコンディション作りのために普段意識していることはどんなことか。
その日の自分に合ったストレッチを
どのスポーツでも、体の柔軟性はとても大切です。私も25歳くらいから毎日ストレッチを行うようになり、関節の可動域が広くなっていきました。マラソンと同じで、ストレッチは始める年齢に関係はありません。
私にとってもストレッチは、その日の状態をチェックするということが第一でした。毎日毎日、体を動かすわけですが、その日によって体調や気持ちのメリハリは変わってきます。また、季節によって変わりますね。そういった意味で、日々変化する中で自分の体を知らないといけないわけです。ストレッチをする中で、どの部位が少し張っているのかということを感じながら、その状況に合わせたストレッチをつくっていくんです。同じことを続けるということもベースとしてあるのですが、つねに自分の体と向き合っていくという意味で、ストレッチの重要性は非常に高かったですね。
ストレッチに答えはない
私はどのようにストレッチに入っていたのかというと、まず足湯に入って血液の循環をよくします。それからお風呂に入って代謝を少し上げ、運動できる環境を整えていくんです。そして、トレーナーにストレッチしてもらっていました。 アスリートだけでなく、デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとっている人たちも、背中や肩が張ってくると思います。そういうときも、ストレッチは体や気持ちの緊張を緩める一つの手段なのではないでしょうか。気軽に、自分に合ったポイントをつくっていけばいいと思います。
また、一口にストレッチといっても、「アクティブ」という動的なストレッチで体を温めていくものもありますし、10秒か20秒ゆっくり伸ばしていく静的なストレッチもあります。様々なものがあるので、私はストレッチやトレーニングに答えはないと思っているんです。ですから、自分に合うべきもの、自分が気持ちいいと感じるものを選択して行っていましたね。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕
鈴木尚広 (すずき・たかひろ)
1978年4月27日生まれ、福島県相馬市出身。
5歳ころから野球を始め、相馬高校時代に甲子園出場はなかったものの、1996年のドラフトで読売ジャイアンツから4位指名で入団。「代走のスペシャリスト」と呼ばれた。2016年引退。通算228盗塁は球団史上歴代3位 。 代走での盗塁132は日本記録。現在はテレビ解説者などを務める。
公式サイト
https://suzukitakahiro.com/