テニス肘の症状がなかなか治らない方へ
[文:オクノクリニック | モヤモヤ血管による慢性痛治療(https://okuno-y-clinic.com)]
テニス肘の症状がなかなか治らない方は、ぜひこのコラムを読んでみてください。
肘が痛くてペットボトルの蓋を開けられない、重いものを持つと肘の外側に痛みが走る。そのような症状は「テニス肘」に特徴的なものです。
テニス肘は「テニス」という単語が入っていますが、必ずしもテニスをしている人だけが罹る病気ではありません。ゴルフをしている人もなりますし、重いものを運ぶ仕事をしている人も罹ります。
また、子供や孫ができて赤ん坊を抱っこしていて発症する人もいます。さらには、そのような特別な負担をかけていないはずなのに発症する人もいます。
つまり必ずしも酷使すると発症するわけではないのです。
そして年齢が要因のひとつになっています。40歳以降で発症する人がぐんと増えます。もちろんそれより若くて罹る人もいますが、そのような方は珍しいです。
テニス肘を診断することは容易です。
肘の外側の骨のでっぱり(ここを「上腕骨外側上顆」と呼びます)を押すと痛みが出ることと、簡単なテストをいくつか行えば診断できます。
診断は簡単ですが、治すことは時として難しい、というのがテニス肘です。
一般的な整形外科(このような言い方は失礼かもしれませんが)に診てもらうと、湿布や痛み止め、あるいはステロイドの注射などを受けます(ステロイドの注射は多用することはお勧めしません)。
また、理学療法やテニス肘用のバンド(前腕をぐるっと一周まくもの)で様子をみるように言われることがほとんどでしょう。
しかし、これで治る人もいますが、症状が強いものはこれらの処置では良くなりません。