海遊びの注意点
■ 海遊びと感染症
意外と知られていないのが「海での感染症」です。
傷口から細菌が入り「蜂窩織炎」や「壊死性筋膜炎」を引き起こすケースもあります。特に糖尿病などで免疫が低下している人は注意が必要です。
▶ 対策
・小さな傷でも海水に触れた後はすぐ洗う
・腫れや痛み、発熱が出たら早めに受診する
■ 海遊びを安全に楽しむために
医療者としての一番のアドバイスは、「過信しないこと」。
自分は大丈夫、浅瀬だから大丈夫、ちょっとくらいなら…
そんな「油断」が海の事故や体調不良を引き起こします。
◆ 準備と確認が重要
・天気予報・潮の満ち引き・クラゲ情報のチェック
・熱中症予防のための水分・塩分の携帯
・万が一に備えて、周囲に助けを呼べる体制をつくっておく
夏を楽しく、そして安全に。
海遊びをもっと安心して楽しむために、正しい知識と備えを持ちましょう。
[文:池尻大橋せらクリニック院長 世良 泰]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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池尻大橋せらクリニック院長・世良 泰(せら やすし)
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人スポーツチームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。






