「尿もれ」に悩む人に今日からできる対策を学ぶ 背景には肥満や加齢の影響も
3.男性の尿漏れに効果が期待できる漢方薬とは?
尿漏れは、骨盤底筋のトレーニングや生活習慣の見直しに加えて、漢方薬の活用もおすすめです。漢方薬は、医薬品として効果が認められており、泌尿器科などで処方されています。
尿もれの解消には「ゆるんだ筋肉を引き締める」「膀胱の機能を正常化する」「自律神経の乱れを整え、排尿のコントロールをよくする」などの作用がある漢方薬を選びます。
<尿漏れにおすすめの漢方薬>
・八味地黄丸(はちみじおうがん):加齢に伴い衰えた泌尿器系の働きを高める漢方薬です。疲れやすく四肢が冷えやすい人におすすめです。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):下がってしまった内臓や骨盤底筋に働きかける漢方薬です。食欲不振で元気のない人におすすめです。
漢方薬は、自分の体質に合ったものを選ぶことが重要です。体質との相性が悪いと、効果が得られなかったり副作用が生じたりすることもあります。初めて飲むときは漢方薬の専門家に相談し、自分にぴったりのものを選んでもらいましょう。最近では、オンラインで漢方薬について相談できる「あんしん漢方」のようなサービスもあるのでチェックしてください。
4.尿漏れから解放されよう!
男性の尿漏れは30~40代からでも起こる症状です。トレーニングや生活習慣の見直し、漢方薬の活用などで解消していくことができます。尿漏れを気にせず快適に過ごすためにも、今回紹介した対策をぜひお試しください。
参考サイト
(※1)Kao 花王株式会社「3人に1人が経験あり 専門医が伝授!男性の“ちょい漏れ”対策とトレーニング」
https://www.kao.co.jp/relief/howto/male-urine/
[文:あんしん漢方]
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あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。