これが乳和食!5つの調理法〜乳和食のススメ〜
牛乳をそのまま飲むだけでなく、料理にプラスして摂取する方法として、日本人に馴染みの深い和食と合わせた「乳和食」をご存知でしょうか?
「乳和食」とは、味噌や醤油などの伝統的調味料に、“コク味”や“旨味”を持っている牛乳を組み合わせることで、食材本来の風味や特徴を損なわずに食塩やだしを減らし、美味しく健康を考えた新しいスタイルの和食です。
世界的に健康食として注目されている和食ですが、弱点は「塩分の過剰摂取」と「カルシウム不足になりがちなところ」です。
このような和食の弱点を牛乳がカバーしてくれるのが乳和食です。
牛乳を加えて作る和食って本当に美味しいの?皆さんが抱くそんな疑念を払拭する、5つの調理法についてご紹介します。
【調理法1 だしにする】
乳和食では、牛乳やホエイを水・だしの代わりに使います。塩分は少しでコクの効いただし汁が出来ます。
【調理法2 わる・のばす】
牛乳の旨味は、味噌や醤油、ポン酢などと相性抜群です。味の濃い調理料を牛乳でのばすことで、減塩効果を期待できます。
【調理法3 ゆでる・ゆで戻す】
野菜を煮たり、茹でたりする際に、水の代わりに牛乳を使うと、野菜のコクと甘味がアップします。また、高野豆腐などの乾物を戻す時に牛乳を使うと、牛乳の旨みが中に染みて、もちもちとした弾力のある食感になります。
【調理法4 溶く】
小麦粉などの粉を牛乳で溶くと、衣やルーが牛乳のコクと甘味でワンランク上の味になります。特に揚げ物は、ミルク衣にすると旨みがプラスされるだけでなく、加熱中に牛乳のたんぱく質が膜となって食材を包み込むので、ジューシーな仕上がりとなります。
【調理法5 酢を加える】
温めた牛乳に酢を加えると、化学反応が起きて分離し、カッテージチーズとホエイが出来ます。
[文:クックデリ 管理栄養士]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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<この記事を書いた人>クックデリ株式会社 管理栄養士 北山奈実
2020年1月 クックデリ株式会社入社 高齢者施設や病院に向けた献立を作成。
2022年9月 栄養管理課メンバーによる、クックデリ 認定栄養ケア・ステーション※の開設に立ち会う。
クックデリ株式会社
https://www.cookdeli.com/
※クックデリ 認定栄養ケア・ステーション
クックデリ 認定栄養ケア・ステーションとは、食・栄養の専門職である管理栄養士や栄養士から栄養ケアの支援・指導を受けることができる地域密着型の拠点として、日本栄養士会から認定されている施設のことです。地域住民の方はもちろん、医療機関、自治体、健康保険組合、民間企業、保険薬局などの施設が利用できます。クックデリ 認定栄養ケア・ステーションでは、管理栄養士や栄養士の活動を支援できるケア・ステーションを目指し、「高齢者食のセーフティネットを築く」というミッションのもと、栄養ケアを通じて社会貢献活動を行っています。