「春の皿には苦味を盛れ」の意味とは?
「春の皿には苦味を盛れ」ということわざをご存知ですか。老廃物がたまりやすい冬の身体をリセットするために、苦味のある食べものを積極的に取り入れようという教えです。
ここでは、苦味を持つ食材の代表格である春野菜の働きや食べ方についてご紹介します。
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春に苦い食材が推奨されるのはなぜ?
「春の皿には苦味を盛れ」とは、春には苦いものを食べようという意味です。この場合の「苦いもの」は主に春野菜を指します。
なぜ、春に苦いものを食べることが推奨されているのでしょうか。実は苦味成分には、冬の身体を春仕様にする働きがあるからです。
春野菜特有の苦味のもとになるのは「植物アルカロイド」と呼ばれる成分です。新陳代謝を促して、体内にたまった余分な熱や水分を体外に排出する作用があります。また、春野菜には抗酸化作用のあるポリフェノールも多く含まれています。
冬の間は体温を逃さないために代謝能力が低下し、脂肪や老廃物を溜め込みやすい状態になっています。こうした冬の身体を春に向けて切り替えるために、春野菜はぴったりの食材なのです。
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