超一流の料理人が、店舗に頼らない「出張シェフ」を選ぶのはなぜか
[記事提供:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」(https://sharedine.me/)]
ゴーストキッチン、ゴーストレストランの次は「出張シェフ」!
プロの料理人やシェフを目指す人たちにとっては、「いつか自分の店を持つこと」が夢であり、長年にわたる修行の先にある目標のひとつでした。しかし、こうした既存の働き方に地殻変動が起きています。あえて「店舗に依存しない働き方」を選択する料理人やシェフが増えているのです。
飲食業界では外食市場の縮小が加速し、料理人やシェフの活躍する機会が減少する一方、新たなキッチン業態が登場しています。フードデリバリーに特化したゴーストキッチン、レストランの空き時間を貸与するゴーストレストラン、複数で共有するシェアキッチンなど、自分の店を持たなくても腕を振るうことができる環境が少しずつ整い始めたと言えるのではないでしょうか。
そうしたなか、今最も注目されているのが「シェフの出張料理」サービスです。これは一般家庭に出張して、個人宅のキッチンを利用して料理を振る舞うもの。食材の買い出し、調理、後片づけまで請け負ってくれるため、小さな子どもがいて店では落ち着いて食事ができないなどの事情を抱えた人たちにはまさにうってつけのサービスです。
こうした料理のプロと家庭をつなぐプラットフォームサービスも登場し、継続的にサービスを利用する人たちも増えています。
老舗の料亭や一流のレストランで修行し、あるいは海外の本場で腕を磨いてきた料理人やシェフが、出張料理という道を選ぶのはなぜでしょうか。実際に「出張シェフ」として活躍するお二人にお話をお伺いしたところ、店舗という形態では味わえない、料理人としての新たな生き方が浮かび上がってきました。