子供の弱視とメガネについて知っておくべきこと
[文:高田眼鏡店 | 最高技術のオーダーメード眼鏡。処方箋も取扱(https://www.takata-optical.co.jp/)]
他の病気に比べて見逃されやすい眼の病気が弱視です。小さなうちは子供自身が眼の異常に気付くことは難しいので、「目つきがおかしくないか」「視線が合っているか」「テレビに近づき過ぎてないか」など親御さんが気付いてあげることが大事です。
弱視とは「通常の教育を受けるのが困難な程度の視力」という意味で一般的に使われておりますが、医学的には「視力の発達が障害されておきた低視力」を指します。原因は斜視、不同視、高度屈折異常及び先天性白内障など中間透光体の混濁、眼瞼下垂など眼瞼異常、眼帯など人口的遮閉による形態覚遮断です。早期発見、早期治療で子供の弱視は95%改善するといわれております。
視力は言葉や歩行と同じく、成長に伴ってだんだん獲得する能力です。生後直後は光覚、3か月で0.05、6か月で0.1、1歳で0.2~0.3、2歳で0.6、3歳で1.0と大人と同じ視力まで発達します。視力の発達は急速で特に1~2歳までが顕著です。
固視は1週間から1か月で可能となり、水平方向の眼球運動は2週間以降、上下方向は3~4週間以降で可能になります。水平、上下全ての方向に両眼で追従出来るようになります。
調節及び大まかな両眼視は1歳過ぎで可能になりますが、完全な両眼視機能の獲得まで含めますと、視覚の発達がほぼ完成するのに6歳になります。この視力の成長が止まってしまい、メガネを掛けても良く見えない状態「弱視」になってしまいます。
このことから3歳児検診を受ける事で早期発見。早期治療が早ければ早いほど高い効果が期待出来ると言えます。