デート指南から渋カジまで… 「ホットドッグ・プレス」がアラフォー男達に与えた影響
キレカジ(91年ぐらい)
「きれいなカジュアル」の略です。必須アイテムは紺のブレザー、略して紺ブレ。HDP誌ではブルックスブラザーズあたりのをサクッと着こなすことを目標に掲げていましたが、そんな金ないって高校生だもの。Tシャツや下着を着ることなく、ラルフローレンのボタンダウンシャツをボタン2つか3つ開けて着るのがオシャレ。だがしかし、春先や秋の冷涼な時期には、おなかが冷えちゃって下痢する人も続出しました。でもやるんだよ!
パンツはチノパンか、これまたラルフローレンのチェック柄あたりが推奨されていました。渋カジの流れでリーバイス501も全然可。靴はモカシンやデッキシューズ。ニューバランスや古着テイストのスニーカーもイカす。しかしこの「キレカジ」、割と短命に終わりました。学校の制服みたいでやや面白みに欠けたからでしょうか。でもこの時期にラルフのBDシャツの肌触りを気に入っちゃって、今でも愛用しているアラフォー、きっとたくさんいますよね。
デルカジ(92年ぐらい)
HDP誌で大々的にキャンペーンを張った「キレカジ」ブームでしたが、1年後には次のムーブメントが起きていました。それが「デルカジ」です。「モデルカジュアル」の略称。シャツのボタンを上から2つ、3つ開けていた「キレカジ」から、何と仕事でもないのにネクタイをしちゃうという新たな潮流。しかも黒シャツといったモノトーンをベースに、派手なネクタイでアクセントをつけることが好まれました。
しかもHDP誌を眺めていると、いちいち各アイテムが高いんすよ。「ジャケット8万2000円」「ネクタイ1万8000円」「ブーツ3万2000円」とか。誰が買えるんだよ!とか憤りながら「街のオシャレ君」などの読者写真を見ていると、中3のヤツがそれらを着ていて。「日本で革命が起きたらコイツ処刑台だな」なんて思いながら、志望校の過去問を解いていたものです。
あのころに比べると別人みたいに太っちゃった君も、もう一度これらのファッションに身を包んで、カラオケ店へWANDSやT‐BOLANを歌いに行かないか。しかし吉田栄作も織田裕二も江口洋介も変わらずカッコイイのが凄いよね。加勢大周も最近見ないけど、元気でいて欲しいものです。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]