女性ホルモンに似た働きのフラボノイド「イソフラボン」
イソフラボン摂取のポイント
イソフラボンは大豆・大豆製品に含まれ、納豆・豆腐・豆乳・きな粉・おからなどからも摂ることができます。 ただし、摂り過ぎるとほてりが発症しやすくなったり、子宮内膜症などのリスクが上がったりするとも指摘されています。
安全な摂取目安量の上限値は1日に70~75mg。そのうち、サプリメントや特定保健用食品からの摂取上限値は30mgとなっています。(※3)
それぞれの食品に含まれる大豆イソフラボン量は以下のとおりです。
・納豆1パック(50g) 約35mg
・豆腐1丁(300g) 約60mg
・豆乳1パック(200g) 約50mg
また、しょうゆや味噌などの調味料にも含まれているので、過剰に大豆製品を食べなくとも十分イソフラボンを摂ることができます。
強いイソフラボン効果をもつエクオールとは
近年、腸内細菌によって大豆イソフラボンから「エクオール」という物質が作られることが分かってきました。エクオールはスーパーイソフラボンともいわれ、より作用が強いのが特徴です。
エクオールを産生できる腸内細菌を持つ人は、日本人では50~60%ほどで、若年者より年配者の方が多いことが報告されています。そして、エクオールの産生には、腸内環境が関係しているともいわれています。エクオールを産生できる人は、大豆製品や野菜を十分食べる習慣や、オメガ3脂肪酸を含む青魚を食べる習慣があることが多いとの報告もあります。
イソフラボンを上手にとり入れるなら、大豆製品ばかりを食べるのではなく、バランスが良い食事をとるようにしてみてくださいね。腸内環境を整えることも大切です。
【参考】
(※1)e-ヘルスネット 骨粗鬆症(最終閲覧日2016/09/16)
(※2)国立健康・栄養研究所 大豆イソフラボンはヒトの血中総コレステロールおよびLDLコレステロールを低下させる(最終閲覧日2016/09/16)
(※3) 厚生労働省研究班による多目的コホート研究(最終閲覧日2016/09/16)
(※4)国立がん研究センター 多目的コホート研究の成果(最終閲覧日2016/09/16)
(※5) 食品安全委員会(最終閲覧日2016/09/16)
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[監修:あすけん 管理栄養士]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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