ビールはグラスのどのあたりまで注ぐ?【デキる大人のビジネスマナー】
社会人には、仕事そのもの以前に覚えることがたくさんある。名刺交換の方法に電話の取り方、会議室での座り方……うっかりすると、しぐさひとつでチャンスを逃しかねない。
この記事では、そんな大人のためのビジネスマナーを紹介する。さて、今回の問題は……?
問題:職場の飲み会で、ビールはグラスのどのあたりまで注ぐ?
選択肢:A なみなみ一杯 B グラス7分目くらい
さて、正解は……?
正解:B(グラス7分目くらい)
時折なみなみ一杯入れる人がいるが(そして個人的にはその妙技に感嘆するのだが)、グラスの中身がこぼれて相手の服を汚したり、注がれた側にとって最初のひと口が飲みにくかったりするため、ビジネスの場ではグラスの7~8割程度に抑えるのが無難である。
また、ビールの酌をするときには、ラベルは瓶の上側に向けるのがよいとされる。その理由には諸説あるのだが、ビールには好みがあるので相手からも銘柄が見える方がよいから、などといわれることがある。
ちなみに、人からビールの酌を受けるときは、グラスは両手で持ち、相手が注ぎやすい位置に差し出す。これは日本酒も同様である。ただし、ワインの場合は海外の作法に倣って、グラスをテーブルに置いたままにする。
以上、酒席で一般的なマナーをいくつか挙げたが、個人的には、酒はおいしく、楽しく飲むことができれば正解であると考える。すべては相手との関係性によるが、ビジネス上の関係でおいしく・楽しくを保つためには、マナー違反とみなされにくい方法を覚えておくのもまた有効だ。
参考文献:
浅井真紀子監修『これ1冊でOK! 社会人のための基本のビジネスマナー』(ナツメ社 2019年2月)
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<この記事を書いた人>近藤仁美(こんどう・ひとみ)
クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。
日本テレビ系『高校生クイズ』『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』など、各種媒体に問題を提供する。
クイズの世界大会「World Quizzing Championships」では、日本人初・唯一の問題作成者を務める。