令和を生きる女性のシゴト観を考える。男性に求めるのは「3高」から「4低」へ?!
モテる男は「3高」から「4低」へ
それでも「高」から「平均」、高望みしない価値観は、まだ理解の範疇です。ところが、いまモテるのは「4低」らしいのです。
4低とは、「低姿勢」「低依存」「低リスク」「低燃費」。
結婚相手の「低収入」はもはや織り込み済の前提とのこと。そのうえでの4つの低。
低姿勢は、女性に威張らない。
低依存は、家事を女性に頼らない。
低リスクは、とりあえず正社員で会社をリストラされない。
そして4つ目の低燃費は、節約できる男。
将来不安に怯える今の若い女性にとっては、「安定」の二文字は外せない条件なのでしょう。それにしても、なかなか切ない感じです。
どうなる?令和の働く女性
しかし、少し見方を変えると、キャリア観の変化が浮き彫りになってきませんか。3高とは、結婚相手となる男性がバリバリ稼いで、自分は家庭を守る前提。経済的には、男性に依存しながら生きていくという価値観に立脚した結婚観に見えます。一方で4低は、供働き前提でしょう。旦那の低収入を受け入れたうえで、男性に威張らないでと。子どもができたら子育ても一緒にという意識から、家事も頼らないでと。
女性は結婚・出産しても働き続けることが当たり前になりました。いわゆるM字カーブの谷も浅くなってきています。ご存知のように、M字カーブとは、女性の年代別の労働力率を示す指標です。年代別の女性の労働力率が結婚・出産期に当たる年代に一旦低下し、育児が落ち着いた時期に再び上昇するという状況をグラフ化すると、アルファベットの「M」の字の形に似た曲線を描くことから名付けられました。
4低は、今を生きる女性の覚悟感を示すキーワードとも見て取れます。しかし、逆に若い女性の間では、早婚願望と専業主婦志向が高まっているという機運もあるそうです。働く女性が、あまりにも大変そうだからとのこと。進まない託児施設の拡充や男性の育児参画、いまだはびこる昭和的な男性中心の労働価値観など、確かに、働く女性にとっては、まだまだ生きにくい環境にあるのかもしれません。
これから、働く女性はどうなっていくのでしょうか。令和の時代、女性がポジティブに働ける世になることを切に願います。
[文:ツナグ働き方研究所]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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平賀充記(ひらが・あつのり)
ツナグ働き方研究所 所長
1988年リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)に入社。「FromA」「FromA_NAVI」「タウンワーク」「とらばーゆ」「ガテン」などリクルートの主要求人媒体の全国統括編集長を歴任。 2014年株式会社ツナグ・ソリューションズ取締役に就任。2015年ツナグ働き方研究所を設立、所長に就任。2019年よりツナググループ・ホールディングス エグゼクティブフェロー就任。著書に『非正規って言うな!』『サービス業の正しい働き方改革・アルバイトが辞めない職場の作り方』(クロスメディアマーケティング)、『パート・アルバイトの応募が殺到!神採用メソッド』(かんき出版)、『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)。