「Re.Ra.Ku」社長、「約85%の人が【目的】を持って生きていない」
各界の第一線で活躍する方たちに、激務の中で自らの心と体を整えるポイントをうかがう当コーナー。今回はリラクゼーション施設の「Re.Ra.Ku」を展開する株式会社メディロム代表取締役社長の江口康二さんにお聞きする2回目です。(1回目⇒https://cocokara-next.com/motivation/eguchikoji-reraku-01/)
―― 二つ目のきっかけは?
江口 : 二つ目のきっかけは、一見何の関連性もないように見えてどちらもデータベースの解析をやっていることが同じです。ギックリ腰になり初めて整体等色々なところに行った時、様々な種類や手技があり、消費者の私はどこに行けば治るのかわかりませんでした。そして行く所ごとに必ず大量の個人データをカルテに記入します。ITなら1項目ごとに金額のつく世界です。さらに睡眠や既往歴など貴重なヘルスデータもあります。これは1件1万円以上の価値がある大変貴重なデータと思いました。そこで、ひらめいたのです。店舗がメディア媒体で、滞在時間は60分、新規顧客やリピーター等、いるけれど業界は黎明期。何よりも人が人を必要とする仕事です。自分が伝えたいことが出来ると思いましたし、新しい業界にITで使っていた手法を持ち込める、と自分のフィールドを見つけた思いでした。
―― 苦労したこともあると思います。
江口 : 一番苦労したのは、人の制御です。というのは、多くの人おそらく85%ぐらいが【目的】を持っていないということでした。それはなぜかと考えると、夢と目標がなく「こうなりたい」というミッションが不在だからなんです。だから、いっしょにいる仲間にミッションを持たせるのが大事と気付きました。ただそういう方にどうやって人生を変えるそのきっかけを作ってあげられるか、というのが難しい。このステージに来るまでこれほど時間がかかるとは思っていませんでした。目標では4~5年でやろうと思っていた今のステージまで15年、3倍以上かかりましたね。それだけ人の心の制御は難しいということです。
―― それで、経営理念を「愛を与えられる魅力的な人材を育成する」にしたのですね。
江口 : 先ほど成功の定義でもありましたけれど経営理念は「尽くすこと」を大切に考えました。人と関わりの中では自分も歯車で、【分かち合う】とか【尽くす】とかがまず始まりだから「for you」の精神が最初にあるべきです。まず尽くすとドミノが倒れるように「あの人っていい人」「困っていると助けてくれる人だね」そうすると歯車が逆回転するように自分に返ってくる、そして経済的にもお金もついてくる。自分に尽くしてくれるいい人を周りや顧客は離したくないですから。みんな愛のある生活や、経済的な自由の二つが必要で、揃うと心の平静がやってくる。 【foryou】がまずあり、それが相手に伝わり、そして自分に戻る、ということに気づいてほしいと思います。
次回 数多くの取組み・激務を超える秘訣 ※シリーズで3回にわたって紹介します。
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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕
江口康二(えぐち・こうじ)
1973年生まれ。1996年東海大学卒業後、株式会社ジャック・ホールディングス(現 カーチスホールディングス)入社。同社インターネット事業部長就任後、独自に開発したビジネスモデル特許「プライスダウンオ-クションシステム」が「日経優秀製品・サ-ビス賞」に選ばれ、最年少役員に就任。2000年、株式会社リラク設立、代表取締役就任。2002年にリラクゼーションの派遣サービスを開始し、現在関東圏で約190店舗を展開。2017年社名を株式会社メディロムに変更し、ヘルスケアITサービス開発など、健康増進分野から医療コンサルまでを一貫して提供する医療ヘルスケアの総合商社として展開。本誌のアプリで紹介したメディテス(medites)も提供。
Re.Ra.Ku(リラク)
スタジオ数188店舗!東京No.1のリラクゼーションスタジオ。独自の「肩甲骨ストレッチ」を中心にサポート。
身体を動かすことで血液循環のUPが期待でき、疲れを撃退します。他4つのブランドを展開し各ブランドで個性に合わせて、一時的な「癒やし」だけでなく、お客様の健康管理を目的としたボディケアをサポート。