主将・篠山「日本の夜明け」 ついにW杯への扉が開いた、東京五輪は…

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ついに扉が開いた

 ティップオフ直後、目に見えない緊張感が会場を包み込んでいるのか、両チームともに思うように得点ができない。スコアが8-15というロースコア。しかし、フリオ・ラマス監督が戦前に「今日の試合を勝つことだけを考える」と語った通り、コート上の選手たちは勝利の二文字に向けて、とても冷静だった。

 第2Qに入ると日本のディフェンス、そして3Pがカタール代表を破壊した。

 富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)や張本天傑選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)らが連続で3Pシュートを決めリードを拡大。会場での「ニッポン」「ディフェンス」コールが選手を後押ししたのか、篠山選手が左手一本で放った放物線は、ゴールへと吸い込まれていく。

 後半を迎えても、その勢いに陰りは見えない。その証拠にベンチメンバーも躍動。馬場雄大選手(アルバルク東京)や辻直人選手(川崎ブレイブサンダース)、前回の試合では出番のなかった竹内公輔選手(栃木ブレックス)も次々とシュートを沈めていき、夢が現実味を帯びてくる。試合終盤では、今日ベンチ入りしたベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)もシュートを放つなど、ベンチ入りメンバー全員出場。時間が減っていく中会場に駆け付けたブースター全員が立ち上がり固唾を飲んで見守る。そしてタイムクロックが0になった瞬間、ついに世界への扉が開いた。会場中が一丸となって喜び、歓喜の声が上がる。この瞬間を日本のバスケットボールは待ち望んでいた。

 試合後、キャプテンの篠山選手は「日本の夜明け」と語った。

 W杯出場は決して我々のゴールではない。しかし、今日の勝利は大きな大きな意味を持つ。日本のバスケットボールは、ようやく世界と肩を並べ、相対する機会を自分たちの力で手に入れた。

 8月31日から開幕するW杯には、あの2人も帰って来るだろう。その先には、東京オリンピック出場も目標ではなく、通過点として迫っているはずだ。私たちが、世界の舞台で暁く輝く準備は整った。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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