ポイントは日常の【ルーティン】化~自律神経研究の第一人者小林先生がおススメ5つ(後編)
心・技・体ではない、体・技・心である~ルーティンのススメ【3】【4】【5】
自律神経研究の第一人者で、順天堂大学医学部教授でもある小林弘幸先生から、毎日の生活をルーティン化するおススメの具体的な方法を紹介する続編です。
ルーティンのススメ【3】睡眠の質をあげるには腸内環境
強い身体を作るには、細胞のひとつひとつに、どれだけ質のいい血液を流すことができるかです。それをするのが自律神経であり、質を決めているのは腸内環境になります。食事でコントロールしようというのは難しいです。「私の病院では便秘患者の改善率がすごいいいんですよ。他の病院と出す薬は一緒にもかかわらず、良くなるのは、食物繊維と乳酸菌を勧めているためです。」腸内環境がよくなれば、底力が強くなります。そのうえで副交感神経が上がります。そうすると、睡眠がしっかり取れるようになります。ほかには、寝具を変えるのもオススメです。
ルーティンのススメ【4】夕食は寝る前に3時間あける、寝る前にスマホは見ない
家に帰ってきて、スーツや仕事着のまますぐにソファーに座り、テレビをつけたり、スマホを見たりしてしまう人は要注意です。帰宅後ホッと一息付きたいところですが、着替えを済ませて、短時間にしてください。また、夕食を食べてすぐ眠るのもダメです。消化のことを考え、3時間ほど開けたほうがいいですね。もし、飲み会などで暴飲暴食など、ルーティン以外のことをしてしまったら、なるべく次の日にリカバリーをしましょう。
翌朝、早く起きて朝ごはんをしっかり食べるようにしましょう。
さらに、寝る時にスマホを見てはダメです。スマホやPCなどが放つバックライトは交感神経が優位に働くため、いつまで経っても眠くならず睡眠不足に陥ってしまうからです。