パワハラから抜け出すために続けた「3つの習慣」

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[文:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]

 一日の業務が終わる頃、

「ちょっといいか?」と社長から声をかけられます。

社長室と呼ばれる個室の中に呼びこまれ、1対1で3時間にわたる人間否定が始まります。

・どれだけ仕事をしていないか分かっているのか?
・周りの従業員は誰も信用していない
・周りに合わせず自分勝手ばかりしている
・存在そのものが会社にとって迷惑だ
・きみは頭がおかしい、精神的に異常

穏やかな口調でありながら威圧感を込めて、時には怒鳴りつけられ、徹底的に私という存在が否定され、終わる頃には自分自身に対する存在を見失いそうになっていきます。

そんな状況の中、私が継続することによって今ではパワハラを受けたことを乗り越えられた!

思うことができた「3つの習慣」をご紹介します。

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職場に嫌いな人がいてストレス…対処法は? https://cocokara-next.com/stress/stress-in-the-workplace/





パワハラのレベルは比較できません

「パワハラ」というモノを誰かと比べたり、自分の方がもっとひどかったと思ったり、そんなのはパワハラの内に入らないよと思ったり、誰かと比べること、優劣を意識すること自体が意味のない行為です。

個人が「1人の人間として」どのように感じたのか。

ということが非常に重要だと考えます。

もし、あなたがパワハラで苦しんでいると感じておられるのであれば何か少しでも参考になることがあれば嬉しいです。

①記録を取る


わたしにとって「パワハラ」を受けている。と感じ始めた当初から記録を取るということを続けていました。

最初の内は、「こんなものかな」と思って記録をするような意識がないかもしれません。

また、パワハラが長期に渡るとだんだんと疲れてきて記録を取ることを止めてしまうかもしれません。

状況を客観的に捉えるという意味でも、また、他の人に助けを求める際にも非常に重要な手段となりますので、「記録を取る」というのはおススメしたい方法です。

録音する
1つは退職に関する社長からの話しがあった際に必ずスマートフォンのボイスレコーダーアプリを使って音声録音をしたことです。

すべてのやり取りについて音声ファイルで録音記録が残してあります。

2~3日に1回の割合で2~3時間の拘束が約1ヶ月続きました。

・社長室で2人きりで
・他の従業員の前で
・取引先の管理職の前で

特に2人で話をする機会が多かったのですが、「記録」が無いと「言った、言わない」でまた争ってしまうこともあります。

特にパワハラをしている方(今回であれば社長)は、パワハラという意識はなく「当たり前のコト、普通のコトを言っているだけ」という認識ですので、客観的な評価としてどうなのか?という場合にも記録を取っておくことは役に立ちます。

毎日の記録をつける
ボイスレコーダーによる音声記録とは別に毎日起こったことをテキスト形式で記録につけることを習慣化しています。

あまりにもツライ日は、ツラくて書けないこともありました。

そんな時は次の日に書き、なるべく自分の記憶が鮮明な状態で書くように心がけました。

ポイントは2つ。

1.時系列で客観的な事実を書く
2.自分の主観的な想いを書く

この記録は後日、弁護士さんや他の方に相談に行った際に役に立ちました。

というのも、録音データは1回あたり2~3時間あります。

それが約1ヶ月分となると膨大なボリュームになり、それらは聞くだけでも大変なことです。

テキスト形式であれば、A4用紙に数枚の量で状況をまとめることができます。

誰かに相談をする際には事前にメールで送っておけば、先方は状況確認に時間を取られることもなく、スムーズに相談に入ることができます。

どんな方法でも良いので、自分にとってなるべく負担にならない方法で「記録を取る」ことは重要です。

気持ちの整理にも有効
弁護士等の第三者に相談する際、実務的な部分で役に立つのが「記録」をすることです。

同時に、毎日起きたことを記録することによって自分自身の気持ちの整理にも役立ちます。

ツライ状況にあるほどに、自分の中の感情的な部分である苛立ち、怒り、悲しみなどの感情が先に立ってしまいます。

そうなると、どうしても冷静に状況を判断したり、思考したりすることもできなくなります。

また、相談相手に伝える際も、自分の言葉で伝えようとすると感情的な言葉が多くなり、正確な情報を伝えられなくなります。

また、相手と交渉をしたり、自分の意志を伝える際にも自分自身の感情がうまく整理できていないと、攻撃的になったり、感情的な発言になって「相手の思うツボ」という状況になることもあります。

自分自身にとってベストな選択をしていくためにも、冷静になる手段を持つことは重要でしょう。

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