たばこの後始末はあなたを映す
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
名ばかりのスモーキンクリーン
捨てたのは誰だ!?
むかし当たり前のように見かけた、たばこを捨てる行為。
●火が点いたまま何気なく道端に投げ捨てて知らんぷり。そのまま立ち去る。
●足元にたばこをポトンと落として、靴の裏でギュギュッと踏みつぶして火を消す。けど吸い殻はそのままでサヨナラ。時には火がくすぶっていて、狼煙のように煙が立っている。それを観兼ねた善良な人が、換わりに消しに掛かる。さすがにその吸い殻をゴミ箱や灰皿を探して捨てはしない。正直言って私もその部類に入ります。
よく見かけた光景です。
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側溝を俗称 “どぶ” と呼んでいた昭和時代。火を消すこともせず、たばこをどぶに放っておしまい。昭和期のどぶには蓋が無く、時折友達とじゃれ合っているうちに嵌まってしまった。酷い臭いだったことと共に憶えている。雨水や台所から出る下水が絶えず流れていた。そんな生活環境だった。喫煙率が高かった当時、火が点いたままのたばこをどぶに投げれば簡単に消える。だからおじさんがポイっと捨てるのがお馴染みの場面だった。
今の側溝には蓋がちゃんとかぶさっている。暗くなると踏み外して怪我をしないように配慮されています。
側溝の蓋と蓋の間に、のぞき穴みたいな楕円形の隙間があります。中にはスチール製の目が細かい網目状のものもある。これは側溝の中を掃除する時等に、器具を引っ掛けたり手を差し入れたりして持ち上げるため。もちろん少しでも水はけをよくするための役目もあるでしょう。
先日その穴からたばこを落とそうとしているおじさんがいた。ようやく喫煙率が下げてきたから、今となってはなかなかお目に掛からない有り様です。
そのおじさんの頭の中には、側溝を昭和期のどぶ、用水路としての感覚が残っていたのか?それとも街・公共の場をゴミで汚してはいけない気持ちが少しは働いていたのか??
だけど、他人に見られていないだろうと思って、「ポイ捨て」するのはないでしょう。
その穴はたばこの吸い殻を捨てるために開いているのでは、決してありません!