わけもなくイライラするのは親子関係が原因かも・・・過干渉な親に育てられた人の特徴とは?
自己否定が強い
自分の本音を無視して親の望む通りに振舞うことは自分への否定になります。
だから親の過干渉は「お前はダメだ」というメッセージになると言われています。
また、親は親の価値観や理想を押し付けて子どもをコントロールしようとしますが、その通りに動くことはどんなに頑張ってもできません。
違う人間だからです。
でも親の理想通りにならないと感情的になったり、不機嫌になったりする親を目の前にすると「自分はこんなこともできなくて、なんて無力なんだろう」「親を悲しませる自分に罪悪感を感じる」ということがあります。
恒常的にこのようなことがあると、自己否定は根深く不動のものとなります。
自分が好きになれない、自分が悪い気がする、自分に価値がない感覚がある、大人になってからそんな風に感じる原因です。
無気力
自分のやりたいことが行動に移せないと自己否定が当たり前になり、無気力になっていきます。
家にいたいけどどうせプール連れていかれるし…と言う感じです。
これがいろんなところで起きます。
「これやってみたいな、でもどうせ自分にはできない」「お母さんが許してくれない、きっとダメって言われる」「怒られるくらいならやめよう」こうやって無気力が確立されていきます。
コミュニケーションがうまくいかない
自尊心を傷つけられているので自分のことを大切にできません。
その結果、相手のことも尊重することができなくなります。
人に心を開くことができず、成長過程の癖で人の顔色や評価を気にしてしまいます。
人に合わせてしまうので、自分のことをうまく相手に伝えられなかったり、伝えようとしても自分の意見がなんなのかよくわからないという感覚を持ちます。
学校や社会に適応することも難しく感じる場合があります。
人に対する信頼感が育たないので、自分の外の世界に対して恐怖心を持つ傾向があります。
その結果、自分を守るため他人や社会に対して無関心になるケースも多くあります。
極端な思考の癖を持つ
白か黒か、極端な思考を持っている傾向があります。
一回の失敗で「自分はもうダメ」他人に対しても一度失敗すると「あの人は仕事ができない、あの人は信用できない」という極端な判断をしてしまいます。
生まれたばかりの頃は誰でもこの極端な思考を持っていますが、成長するにつれて現実を知り、極端に物事をとらえることはなくなっていきます。
現実を知るためには自分で考えてやってみて失敗したり、外の世界に関心を持つことが必要です。
過干渉な親に育てられるとこの経験や外の世界への関心が低く、意識が内にこもるので極端な思考を変えるきっかけを持ちづらいです。
妄想癖
「もし○○ちゃんの家の子だったら…」「夜のうちに学校が消えて無くなったら…」「こんなものが手に入って、こんな風に暮らせたら…」
現実がけっこう辛いので妄想の世界に避難していることも多いです。
意識が内にこもりがちで現実を受け入れるための経験を積み重ねられない傾向なので、なかなか妄想の世界から帰ってこれません。
人生を選びなおす自由
過干渉な親を持つとかなり生きづらいです。
私自身、過干渉な母を持ちたくさんの生きづらさを抱えて生きていました。
毒親とかアダルトチルドレン、インナーチャイルドなどの言葉が世の中で一般的になってきて、私の母は過干渉だったんだ、この生きづらさの原因はそこにあったんだと知りました。最初は母のことをとても責めました。
いくら責めても足りなくて「育ててもらったのに申し訳ない」と頭では考えつつも母に対する怒りが止まりませんでした。人生を奪われた気持ちがでした。
でも、「母のせいにしていたらずっと私の人生はずっと私の元へは帰ってこない」と思いました。母のせいということは母に主導権があるということを自分で決めてしまっていることになるからです。
今まで経験してきた事実は変わらないですが、感情がクリアになると過去が変わってしまったかのように感じることもできるし、今まで親は待ってくれなかった分、自分が自分のことを待ち、向き合って話を聞いてあげれば傷ついた自尊心も少しずつ回復していきます。
傷ついた自尊心が回復することで自分のことを認めて好きになったり、やりたいことを見つけて、人と心地よくコミュニケーションとることを学んだりすることができます。
そうやって親との関係性の中では育たなかった自分を今から育てることができます。この生きづらさは自分で自分を育てていくことで解消することができるのです。
生きづらさが親の過干渉の影響だと知ることで、私たちは人生を選ぶ自由を手に入れることができるのかもしれません。
親の影響を受け続け、人生を奪われてしまった感覚で生きづらさを抱えて生きるのか、自分の手に人生を取り戻すために自分を育てるという道を選ぶのかを選ぶ自由です。
あなたはどちらの人生を選ぶでしょうか。
[文:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]
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