忙しすぎる日常生活のストレス対処法 「動作を大きく、ゆっくり動く」

タグ: , , , 2018/3/9

働いている人の多くは緊張状態。筋肉がこわばる、肩が凝るなどの症状が出やすくなる


 臨床心理士の深瀬と申します。企業の研修講師、職場環境に関する改善提案などを中心に活動しています。ストレスの対処法は人によって様々ですが、一つの方法として「動作を大きく、ゆっくり動く」を紹介します。皆さんの参考にしていただければ幸いです。

 働いている人の多くは緊張状態にあります。仕事の量が多く、また、高度な質を求められることが多いようです。期日に追われ、処理する業務も増えていますね。常に張りつめた状態といえるでしょう。このような状態では自律神経のうちの交感神経が優位に働いています。この状態が続くと、筋肉がこわばる、肩が凝るなどの症状が出やすくなります。

 緊張状態を和らげるには、ゆっくりした動き、動作を大きくすることを心がけます。例えば、歩くときに歩幅を大きくする、デスクワークで物を取る時に手を大きく伸ばすなどです。意識してゆっくり動くことで自律神経の副交感神経が優位に働きます。

 腹式呼吸も効果的です。息を吐くことに意識を向けて、ゆっくり細く長く息を吐きます。できるだけ長く、ゆっくり息を吐くようにしましょう。動作をゆっくり、大きくしたり、腹式呼吸を日頃から実践している人はイライラすることが少なく、いつも落ち着いているように感じられます。仕事で想定外の出来事があって落ち着いて対応しているようです。

 1日に3~5分でも、ゆっくり体を動かしたり、腹式呼吸をしてみてはいかがでしょうか。1か月取り組めば90分、150分の差が出ます。なお、ストレスを感じた時だけ腹式呼吸を行っても効果を感じにくいです。日常的に続けることにより、その効果を実感しやすくなります。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

深瀬 砂織(ふかせ・さおり)

東京都出身。臨床心理士でシニア産業カウンセラー、2級キャリア・コンサルティング技能士、キャリアコンサルタントの資格を持つ。企業の研修講師、職場環境の改善提案、経営者、人事労務担当者へのアドバイス、大学、自治体での講演など全国各地で精力的に活動している。

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