「日韓のぎくしゃく」がスポーツ界に影響した強烈な過去事例、WBC、サッカー五輪…
2012年 ロンドン五輪男子サッカー3位決定戦
この日韓戦は、当時の李明博大統領が竹島を電撃訪問した翌日、銅メダルをかけて行われました。韓国は日本を2―0で撃破。銅メダルを手中に収めます。すると、MFの朴種佑は上半身を裸になり、ハングルで「独島は我々の領土」と書かれたメッセージボードを掲げ、1分間フィールドを駆け回ったのです。
韓国メディアの中には「感動のセレモニーだった」と称賛する声もありましたが、IOCのジャック・ロゲ会長は「明らかに政治的な表現とみるべきだ」と、五輪施設などでの政治的な宣伝活動を禁じた五輪憲章に背いているとの見解を示し、大問題に発展しました。
ちなみにFIFAからの処分は、代表戦2試合の出場停止と罰金3500スイスフラン(30万円)という、あまりに軽微なものでした。
2013年 サッカー東アジア杯日韓戦
この年のソウルで7月28日に行われたサッカー日韓戦で、韓国の応援団が日本の応援席に向け「歴史を忘却した民族に未来はない」とハングルで記された巨大横断幕を掲げる出来事がありました。
試合は日本が2―1で韓国に勝ち、初優勝しましたが、横断幕を掲げたサポーターが「韓国サッカー協会が(ハーフタイムに)横断幕を強制撤去したので、これ以上、韓国代表の応援ができなくなりました」とSNSに投稿。後半の応援はボイコットしたことを綴るなど、騒ぎになりました。
菅官房長官は「極めて遺憾だ。国際サッカー連盟は応援時の政治的な主張を禁じている。事実が明らかになった段階で、FIFA規約などを踏まえて適切に対応する」と発言し、下村文部科学相も「その国の民度が問われる」と批判するなど、国際問題化しました。
ちなみに韓国サッカー協会の対応はといえば…。事の発端は、日本代表のサポーターが旭日旗を振ったことであり、協会側は横断幕を撤去させるために最善を尽くしたと釈明する文書を主催の東アジア連盟に提出しました。このあたりの、なかなか非を認めないところも、韓国流といえるかもしれません。
ちなみに現在、U‐18W杯が行われている釜山近郊の機張は「拍子抜けするほど平和な空気が流れている」だとか。政治とスポーツはやはり別物。お互いに敬意を表した上で、ベストゲームを繰り広げてほしいものです。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]