ピエール瀧自粛ラッシュの本質は「怒られない」ため!? 厄介な『自称・良識派』の「正論っぽい」声に負けてしまう会社員に芸術が守れるのか

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 テクノユニット・電気グルーヴのピエール瀧が3月12日、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反で逮捕されてから、2週間が経過しました。しかし、騒動は収まりそうにありません。CDが回収され、音源の販売や配信が停止したりと、過剰なまでの自粛が相次いでいます。


 これにはあの坂本龍一がツイッターで「なんのための自粛ですか? 電グルの音楽が売られていて困る人がいますか? 音楽に罪はない」と投稿するなど、電気グルーヴのファンに限らず、賛否両論が渦巻いています。

 確かにドラッグは許されないですが、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、クイーンらの例を出すまでもなく、古来よりロックの名盤とドラッグが近い関係にあることは疑いようがありません。だからといって、ビートルズのCDが反社会的な作品という理由で出荷停止とはならないわけで…。「作品に罪はない」との主張も一理あります。

 それではなぜ、自粛ムードが高まってしまうのでしょうか。

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