ストレスが「溜まる」ことと溜まったときの症状について
どうなる?ストレスを溜め続けた結果は…
本来、ストレスを感じても、ストレッサーがなくなれば自律神経の働きも元に戻りますし、自分でもストレス解消のための対策を打ち出すことが出来ます。しかし、ストレスを溜め続けると、そのどちらもうまく機能しなくなるのです。
まず、自律神経については、ストレスを受け続けることでバランスが崩れることに加え、その働きが元に戻りにくくなってしまいます。そのため、本来ならば客観的にはストレスを感じる必要が無い状況でも、身体は勝手にストレスを感じてしまい、必要以上に興奮した状態のままになるのです。具体的には、心臓がドキドキしたり、胃が荒れて痛くなったりします。
また、ストレスを溜め続けると、海馬など脳の機能が低下することで、記憶力や判断力が弱まってしまいます。そのため、ストレス解消をしようと思っても、そのために適切な行動を取れなくなってしまうのです。例えば、適切な栄養バランスや運動が大切と頭では分かっていても、暴飲暴食をしてしまうなど。また、脳の機能低下はうつ病の発症にも関連すると言われています。
このように、ストレスが溜まることによって、身体と心がうまく働かなくなってしまいます。そしてそのまま悪循環が続くと、ストレスは解消されずに溜まる一方。その結果、最後は、キラーストレスとなって、心臓病や脳梗塞など、命に関わる症状が出てしまう恐れもあるのです!