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安田さんは04年4月にもイラクで取材中に武装勢力に拘束され、3日後に解放された。その後もイラクやシリアでの現場取材にこだわったが、「自己責任」と批判する声もあった。今回の解放情報で多額の身代金が支払われたという真偽不明の情報が報道されると、安田さんに対してネット上でバッシングの嵐となった。「行くなと言われてる場所に行くからには完全自己責任。こういう人に税金は使わないでもらいたい」、「もうパスポートを取り上げた方がいいと思う。こういう人にパスポートを発給してはいけない。ジャーナリズムを勘違いしている。パスポート没収の上、身代金が公金なら全額請求するべき」、「この人は純粋な被害者じゃないし、テロリストと取引をしてはならない。日本人は金になると思われれば、第二第三の日本人が狙われ犠牲者を増やしてしまうことになる」、「人の命の価値はお金では計れないと思うけれども彼ひとりの命を助けるためにどれくらいのお金がかかったのかしっかりと産出して公表してほしい。それで彼の行動と顛末が良いか悪いか国民ひとりひとりが考えればいい。かかった費用は身代金のコストだけではない」とネット上のコメントは安田さんの行動に批判的な意見が大半を占めた。
テロ組織が活動する場所は渡航が危険でなかなか報道されない。現地の様子を伝えるために、果敢に取材する価値を強調する意見もある。「安田さんのようなジャーナリストがいないと中東の本当の姿が見えてこない。リスクを背負って取材しているのだから助けるのは当然のこと。命より重いものはない。身代金を払ってでも助けるのは当然」と批判に異を唱えるジャーナリストの同業者も少なくない。無事に帰国することを願うと共に、安田さんの発言が注目される。
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