佐々木朗希の前代未聞の宿題提示 米幹部を「こんな23歳はいない」と驚嘆させた要求の“意味”
ドジャースとの契約を締結した佐々木は、事前に複数球団に“とある”要求をしていた。(C)産経新聞社
飽くなき向上心は不変だった。現地時間1月17日にロッテからポスティングシステムでドジャースとの契約を公表した佐々木朗希は、自身の成長を後押ししてくれる球団を厳選していた。
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代理人のジョエル・ウルフ氏曰く「30球団未満20球団以上」が参戦する大争奪戦となった。世間の喧騒が強まる中で自身の理想と照らし合わせながら熟考を重ねていた佐々木は、1次選考を突破した8球団との面談前に各球団に向けて「宿題」を課していた。
佐々木が課した宿題の中身を伝えた米スポーツ専門局『ESPN』は、こう記している。
「ササキが提示した宿題は、こうだった。『昨シーズン、日本でなぜ速球(の平均球速)が落ちたか。その原因を突き止め、二度と起きないと保証するためのプランを提示してください』。彼を追ってきた人たちにとって、その課題提示は、23歳の天才について多くを物語っていた」
獲得される側の“宿題提示”は前代未聞とも言える。無論、球界関係者からは驚きの声が上がった。佐々木を大船渡高校時代からスカウトしていたという匿名の球団幹部は、「メジャー8球団のフロント陣に対して、こんな質問を積極的にする23歳はあまりいない。彼くらいの年齢の選手の大半は、その状況に怯えるか、一生付き合うかだ」と指摘した。