「投手を諦めるのが最善」ボンズが大谷翔平の打者一本化を提唱 なぜ“最恐打者”は二刀流復活を拒むのか「わざわざ壊す必要ない」

同じ左の強打者としてボンズ氏は、大谷に強い関心を持っている。(C)Getty Images
強打者として球界で歴史を作った自負があるからこそ、「投打二刀流」という挑戦に疑問を抱かずにはいられないのかもしれない。
現地時間3月12日に米メディア『Sportico』のインタビューに応じたバリー・ボンズ氏は、「(大谷翔平は)また投げるのか? それにはかなりの集中力がいる。また怪我をするかもしれない。周りの奴らは多くのことを要求しすぎている」と持論を語った。
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自身もメジャーリーグで一時代を築いてきた。2000年代初頭に最盛期を迎えたレジェンドは、歴代最多となる762本塁打の金字塔を達成。さらに年間73本塁打(2001年)、通算四球数2558といった衝撃的な記録を残してきた。
当時に「球界最恐スラッガー」として異彩を放ったボンズ氏。打者として成績を残し続ける難しさを熟知するからこそ、投手として再起を図ろうとしている大谷に不満が漏れる。インタビューについて「ショウヘイ・オオタニは投手を諦めるのが最善」とした『Sportico』で60歳は、「DHとして、やるべきことをやっているのなら、わざわざ壊れていないものを壊しに行く必要はない」と指摘。大谷が指名打者として史上初のMVPに輝く打者一本に絞るべきとした。
もっとも、投手としての復帰を完全否定するわけではない。「あくまで私個人の意見だが……」と前置きした上で、ボンズ氏は新たなアイデアをぶち上げている。