日米通算198勝、勝負の8月に再合流の田中将大は春先と何が違った?元近鉄OB、佐野慈紀氏の考察「しっかり上から叩けていた」
田中の登板機会はめぐってくるか、今後も注目を集めそうだ(C)産経新聞社
野球評論家で元近鉄OBの佐野慈紀氏が現在の野球界を独自の視点で考察する「シゲキ的球論」。今回は日米通算200勝を目指す巨人・田中将大の「現在地」に関しての見解となる。
巨人・田中が1軍に復帰後のパフォーマンスが注目されている。
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今季は春先に先発登板し、1勝をマークした後に抹消。ファームで調整を重ね、再び1軍マウンドに戻ってきた。
98日ぶりの1軍登板となった8月7日のヤクルト戦では6回途中、104球を投げ3安打3奪三振、2失点(自責1)、中5日で臨んだ13日の中日戦では5回81球を投げ、7安打5奪三振3失点(自責0)、本拠地での2試合の内容はいずれも勝ち星を増やすことはできなかった。
またいずれの試合も勝利投手の権利が舞い込む5回以降に味方失策があるなど、不運なところもあった。
ただ勝負の8月に再び戦列に戻ってきた田中の力強い投球を評価する声も多く、その違いに関して、佐野氏も「1番の違いはボールをしっかり上から叩けていることですね。春先はもう1つしっくりきていなかった」と分析。
具体的にしっかり上から叩けている時の効用に関しても言及。
「ボールを低めに投げられている。イメージとしては春先よりもボール半分ぐらい、抑えの効いた、いい球を投げている。おそらくスピン量も増えているんじゃないかな」と持ち味のストレートの威力が上がっているという。






