冷え・猛暑疲れ・夏バテで腰が悲鳴。今すぐできる予防法とは?
「腰痛」といえば冬の冷えや運動不足が原因と思われがちですが、実は夏にも腰痛が増えることをご存知ですか?
この季節特有の「冷房による冷え」「猛暑疲れの蓄積」、そして「夏バテによる自律神経の乱れ」などが原因で、知らず知らずのうちに腰への負担となり、“夏腰痛”を引き起こすのです。
本記事では、整形外科専門医の喜多保文先生監修のもと、夏腰痛の原因と日常で実践できる予防・対策法をわかりやすくご紹介します。
夏でも腰痛が増える理由とは?
冬場のイメージが強い腰痛ですが、実際には夏場にも腰痛を訴える人は少なくありません。
特に冷房の効いた室内で長時間過ごす現代のライフスタイルでは、“腰の冷え”と“姿勢の乱れ”が大きな引き金になります。
また、猛暑の疲労が蓄積し夏バテ・秋バテが原因で自律神経を乱し、筋肉の緊張や血流低下を招くことで腰痛の原因となります。
「夏腰痛」を引き起こす3つの主な原因
①冷房による“冷房疲れ”
オフィスや電車、寝室での冷房によって体が冷え、血流が悪化。筋肉がこわばり、腰に負担がかかりやすくなり腰の鈍い痛みやぎっくり腰のリスクも高まります。
②猛暑の蓄積による“暑さ負債”
連日の猛暑で体力や水分が奪われると、疲労が抜けきらず「暑さ負債」として蓄積。体全体の回復力が低下し、腰痛が長引く要因になります。
③”夏バテ・秋バテ”が原因の自律神経の乱れ
昼夜の寒暖差や生活リズムの乱れによって自律神経が不安定になると、筋肉の緊張や血流のコントロールが乱れ、腰痛を引き起こしやすくなります。
専門医がおすすめする“夏腰痛”の対策法
【冷えすぎない工夫をする】
●腰回りにはカーディガンやひざ掛けを使い冷えすぎない対策を
●38度ほどのぬるめのお風呂に15分程度浸かる
●寝るときも薄手の腹巻きがおすすめ
おうちでゆるっと #腰トレ習慣
◾️ストレッチ編
①ひねりストレッチ
1)椅子に腰掛けて、背筋を伸ばす。
2)背筋を伸ばした状態で、後ろを振り返るようにゆっくりと腰をひねる
3)深呼吸しながら30秒キープ。
4)息を吐きながら、ゆっくり戻る。反対側も同様に行う。
ただし、下肢のしびれや痛みを伴う症状がある方は、ひねる動作により悪化してしまう可能性があるため、医師に確認の上行うのが良いでしょう。
② 背中丸めストレッチ
1)椅子に座って両足を肩幅に開く
2)両手を膝の裏に入れて、ゆっくり前屈する
3)背中全体を丸め、首も力を抜いて下げる
4)30秒キープ×2セット行う
point:お尻から背中、首までしっかり伸ばす。反動をつけず、脱力するイメージ
③ 上体反らしストレッチ
1)足を肩幅に開き、手を腰にあてる
2)息を吸って、ゆっくり上体を反らす
3)胸を開き、目線は天井へ
4)10〜15秒キープ、2〜3回繰り返す
伸びる場所:腰部〜胸椎部の脊柱起立筋、腹部も同時にストレッチされる
point:腰に負担がかかりすぎないよう、軽く行う。痛みがあれば中止。





