7回8K快投の裏に隠れた「変化」 暗中模索の佐々木朗希を支えた“ド軍専属捕手”の証言「どれを投げさせても機能するような状態だった」

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マウンド上で支配力を発揮した佐々木(C)Getty Images

磨き上げた「第3の変化球」

 自信を深めるマウンドとなった。

 現地時間5月17日、ドジャースの佐々木朗希は、敵地でのエンゼルス戦に先発登板。メジャー自己最長となる7回(91球)を投げ、被安打4、1失点、8奪三振と好投。4月25日のカブス戦以来となる2勝目を挙げた。

【動画】佐々木朗希、メジャー自己最長7回を投げ切り笑顔のシーン

 課題が修正された。11安打、10得点を叩き出した味方の援護もあったこの日は、序盤から制球が安定。チームが7点をリードしていた4回にヨアン・モンカダに適時打を打たれて1点を失ったが、後続はピシャリ。降板まで無四球という効率のいい内容でエンゼルス打線を支配した。

 本人が「調子自体は前回、前々回のほうが感覚的に良かったんですけど、しっかり要求通りに最後まで投げれました」と前向きに語った投球には、確かな変化も見て取れた。その中で“第3の変化球”として磨き上げてきたスライダーで空振りを量産できたのは、大きな一歩と言えよう。この日は91球のうち25球を投じた同変化球の空振り率はなんと58%。これまで投球の生命線であった4シームとスプリットよりも多くの空振りを記録していた。

 また、ストライク率の高さも大きく向上。約1か月前となる4月19日のロッキーズ戦と比較すると約21%もアップ。シンプルにゾーン勝負ができるようになり、投球の幅が広がり、相手打者を惑わせることに繋がった。

 変化を引き出したのは、他でもない相棒を務めたダルトン・ラッシングだ。試合後に米スポーツ専門局『Sports Net LA』のインタビューで「ロウキがさらに前進していくための本当に良い弾みになったのは間違いない」と絶賛。マスク越しに見た佐々木の投球を振り返っている。

「今日の彼は非常に自信に満ちているように見えた。必要な時にストライクゾーンに投げ込んで、必要な時にはゾーンを外すこともできていた。一緒に組んでいて本当に楽しかったよ。今日は、とにかくストライクゾーンを攻めていた。しかも、3つの球種(ファストボール、スプリッター、スライダー)すべてで攻めることができていたんだ。

 カウントを有利にするために3つの中で、どれを選んで投げさせても機能するような状態だった。そうなれば、あとは相手打者にボール球を振らせるカードを切るだけ。打者にとって打ちやすいゾーン以外で勝負することができる。彼ほどの素晴らしい持ち球があれば、バットの芯を外すのは簡単だからね」

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