東京五輪は延期?中止?もしそうなった場合、思わぬ特効薬となる国内スポーツは?
世界中のスポーツイベントが次々と延期、中断、中止へと追い込まれている。新型コロナウイルスの感染拡大は、本格的に世界中で吹き荒れ始めた。
国内ではプロ野球、Jリーグという2大プロスポーツが開幕延期と公式戦中断を迫られた。世界に目を向ければバスケットボールのNBAが中断。野球メジャーリーグのMLBも開幕延期の決断を下した。
そして次はいよいよ東京五輪、という流れである。中止となると経済的ダメージが大きいため、関係者らが願う落としどころは1年の延期か。13日には米国のトランプ大統領が個人的な見解として「1年延期してはどうか」とツイッターで提案した。
2020年東京五輪の中止、もしくは延期が思わぬ福音となる部分も?
多くのアスリート、関係者がこの2020年東京五輪を目標に研さんしてきた。中止ではなく延期となっても、そのショックたるや計り知れないところだろう。
ただ、その中止、もしくは延期が思わぬ福音となる部分もある。
日程再編に苦慮しているプロ野球とJリーグである。
プロ野球は3月20日に予定した開幕を、早くても4月10日以降に延期した。最低でも3週間の後ろ倒し。その延期分の日程を再編するのに四苦八苦している。すでに11月7日から予定した日本シリーズは、11月21日からとずらすことが決定的。そもそも4月10日開幕自体を危ぶむ声は多く、下旬以降が現実的という見方が大勢を占める。そうなるとクライマックスシリーズの短縮や中止など、興行として何らかの痛手は避けられない。
そこに救いの手となるのが五輪中止・延期で空く空白の3週間だ。プロ野球は五輪期間中の7月21日~8月13日までを中断期間と決めている。五輪がなくなれば中断する必要がなく、その浮いた3週間を延期試合分に充てることができる。そうなると最悪、開幕が5月以降にずれ込んでも何とか対応できそうだ。