緊急事態宣言下でも「いざ五輪」・・・新聞各紙が「中止キャンペーン」を張れない理由

タグ: , 2021/4/30

 紙面を見て、思わず目を疑った方も多いのではないでしょうか。

 4月26日の朝日新聞朝刊、社会面です。注目度の高い4コマ漫画「ののちゃん」の隣には「TOKYO2020+1」のロゴ入りで「開催まで87日」のカット。東京五輪の聖火リレーが宮崎県内で3000人を超え、聖火ランナーを務めた1964年の東京五輪に出場した88歳の男性の心温まるエピソードが描かれていました。

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 そしてその下には…。「五輪 看護師500人要請 組織委、看護協会へ」。コロナ禍で医療体制が逼迫する中、人々にとっても無関心じゃいられない記事を、小さく報道していたのです。

 これって扱い的に逆じゃないの!?

 一般紙のデスクは苦笑しながら言います。

 「世論調査では、東京五輪の中止を望む声が70%を超えています。これほど感染が広がり、緊急事態宣言が出される中で、様々な業種に制限がかかっても、菅政権は東京五輪だけは『強行あるのみ』の一点張り。本来なら国民の健康を第一に考え、よりよい社会のために提言をするのが大手新聞社の役割ですが、今回ばかりはそうもいきません。だって、大手新聞社は東京五輪のスポンサーなんですから(笑)」

 東京五輪の公式ホームページを見てみると、「東京2020オリンピックオフィシャルパートナー」には朝日、日経、毎日、読売の4社が。「オフィシャルサポーター」には産経と北海道新聞が名を連ねています。





 すなわち組織委は「身内」。ガス抜き的なジャブは打てたとしても、真っ当な中止キャンペーンなど書けるはずがありません。

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