球界激震!巨人67人感染も「なぜ球宴は中止にならない?」注目集める「あのカラクリ」とは
巨人は21日、新たに、中山、増田大、山口俊ら10人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを発表した。これでチーム内では選手、関係者ら一、二軍含め計67人が陽性判定を受け、チーム活動も停止。22~24日に行われる予定だった中日・巨人3連戦(バンテリンD)の延期も決定された。
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新型コロナウイルスが再び猛威をふるっている。支配下69選手のうち34選手が離脱する異常事態となり、日本野球機構(NPB)の井原事務局長は「陽性者が多量でチーム編成が極めて困難である」と中日3連戦延期の理由を説明した。
一方で注目を集めるのは間近に迫ったオールスターゲーム(26日・ペイペイドーム、27日・松山)だ。これだけ各球団に感染者も拡がり、移動も伴うとあって、ネット上では「なぜ中止にしないのか?」と疑問の声が飛び交っている。
12球団は21日に行われたオーナー会議で球宴含め、今季全日程を消化することを改めて確認。球宴開催の是非について意見を交わすことはなかったとした上で議長を務めた巨人・山口寿一オーナーは「オールスター戦は必ず行います。できるだけファンの皆さまにがっかりさせない形で開催したい」とあくまで強行すると明言した。
一方で今回の球宴は巨人の選出メンバー内でも2軍調整中の坂本、今回陽性反応を受けた菅野、大勢、中田、丸、岡本和は欠場が決定的。これまでは辞退した場合、代替選手は所属球団から出すのが通例だったが、67人もの陽性判定を受けたとあって、代替選手を選出するのも容易ではない。
これが果たして「ファンの皆さまをがっかりさせない形」の開催となるだろうか。自身がファン投票で選んだ選手も見られず、球宴ならではの華やかな競演も期待できない。さらに今回の球宴でさらにコロナ禍が広がれば、大事な後半戦の戦いにも影を落としかねない。