高校野球の暑さ対策、時期を変えるべき⁉ 横浜、京都成章、豊田大谷 98年のメンバー達が激論

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 大阪桐蔭の史上初2度目の春夏連覇や、秋田・金足農業の快進撃で大きな盛り上がりを見せた第100回の全国高校野球選手権大会。大会期間中の、8月11日(土)に、東京・渋谷区の白寿生化学研究所本社ビルにて開催された「田中大貴と松坂世代たちが今、全てを語る!THE高校野球」では、これからの甲子園のあり方に言及した。

 同イベントは、自身も高校球児だった元フジテレビ・アナウンサーの田中大貴さん(兵庫・小野高校)をホストに、横浜高校の2年生でセカンドとして活躍した松本勉さん、京都成章高校のキャプテンとしてチームを引っ張った澤井芳信さん、元プロ野球選手で豊田大谷高校の主砲だった古木克明さんといった、98年の夏の大会で決勝・準決勝を戦ったメンバーが集結。

開催スケジュールを長くする、甲子園に屋根を付ける、アイデアは色々


田中:メディアに出る立場として、「甲子園、これだけ気温が上がっているなかで8月にやる必要があるのか。時間とか場所とか時季を変えた方がいいんじゃないか、意見をください」とすごく言われるんですが、甲子園に出た人たちからするとどうですか?上重(日本テレビアナウンサー)は、「あの暑い場所でやるのが当たり前だと思ってトレーニングしてきているから暑さは関係ないし、感じていない。場所はあそこで絶対やるべき。なかのシステムは変えた方がいいかもだけど、場所や時季は変えるべきではない」と言っていました。

松本:僕も暑いとはあまり感じなかったですね。今は当時より気温が上がっているのでわからないですが。給水タイムを取り入れたりとかはいいと思うけど、最近足をつっている子が多かったのが気になりますね。京セラドームとかいう案も出ていましたが、甲子園でやって欲しいです。じゃないと、高校野球の聖地と呼べなくなってしまう。8月は学生の休みだし、(それ以外の期間は)勉強もやらなきゃいけないので、時季をずらすのは難しい。例えば(甲子園開催期間の)スケジュール感を長めにするとか。1日2試合とかね。

澤井:僕もやっぱり甲子園でやって欲しい。あの絵は日本の文化でもあるじゃないですか。時季は確かに暑いし大変だと思うけど、ルールを変えるとか。ベンチにトレーナーや管理栄養士さんとか、体調管理をしてくれる人を入れるとか。それだけでもだいぶ変わると思います。例えば、普段の食生活まで見てないと思うんですよね。最近よく聞くのは、健康志向の食事が多いから塩分を摂り過ぎない子供が多くて、逆に熱中症になりやすいとか。そのへんももっと上手いこと改革できるんじゃないかなと。メディカルとか、そういったところの連携をもっと高野連は上手くやるべきなんじゃないかな。

古木:今話を色々と聞いていて、変えられるものは変えられるんじゃないかなと思った。地方大会と甲子園の間がすごく短いから、そこを長くするとか。そうすれば調整もできるだろうし。甲子園で投げ過ぎってなるけど、勝ちたいから投げているんだし、その間のスパンを長くすれば地方大会の疲労の回復もできるだろうから。上重が言っていたことは僕もよくわかる。仕方ないことだけど、高野連も時間が詰まっているから試合を早くしろってプレッシャーをかけてくるけど、そこをもう少し緩くしてもいいと思う。変えられることはいっぱいあると思う。

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【特集】同級生が語る 98年横浜 vs PL学園から20年の裏話(https://cocokara-next.com/feature_archive/98-daisukematsuzaka-play-back/)

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