もち麦が秘めた健康効果とは?
コレステロール値の低下や血糖値のコントロールなど、様々な健康効果のあるもち麦。
白米に混ぜて炊くだけという手軽さから、普段の食生活を変えることなく生活習慣病対策ができる食材として注目されていることを知っていますか?
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もち麦とは?
大麦には「二条大麦」「六条大麦」の2種類があり、一般的に二条大麦はビールや焼酎の醸造用として、六条大麦は麦ごはんや麦茶に使われています。
二条大麦と六条大麦はそれぞれ性質により「うるち性」「もち性」に分類でき、もち性のものをもち麦と呼んでいます。
精麦方法はいくつかありますが、もち麦は主に外皮とぬかにあたる部分を削るだけの「丸麦」という方法で精麦されます。押しつぶしたり、加熱したりしていないため、ぷちぷちとした食感が魅力です。
健康効果が注目され、もち麦の人気が高まっている
もち性特有のもちぷち食感も人気の理由のひとつであるもち麦ですが、これはもち麦が給水率の高いデンプンを多く含んでいることと、粒が割れないように麦を磨く技術で生み出されるものです。
さらに、大麦の健康効果がメディアで多く報道されるようになったことで、大麦市場は2015年度と2020年度で比較して倍以上になるなど一気に拡大しました。特に注目されたのは、様々な健康効果が期待される水溶性食物繊維が他の穀物や野菜と比べて、豊富に含まれていることです。中でももち麦からはうるち性の大麦よりも多くの水溶性食物繊維を摂ることができるのです。
そんなもち麦に期待できる健康効果とは、どのようなものなのでしょうか。