B1リーグ・シーホース三河、富山に嬉しい連勝
シーホース三河は、2月11日(土)、12日(日)に敵地の黒部市総合体育センターで富山グラウジーズと戦った。
11日の第1Game、第1Qは相手に先攻を許すも角野のアタック、長野のカットインで決め返し、シェーファーのオフェンスリバウンドから西田が3Pシュートを沈めてリードを奪う。さらにガードナーのフリースロー、角野のドライブ、ガードナーのアタックと立て続けに攻撃、リードを広げる。17-14で終了。
第2Qも一進一退の攻防を続ける中、粘る富山に4点差まで追い上げられるが、ガードナー、ミラーの得点で流れを渡さず。ジャワトがスティールから走って33-24と突き放す。37-35のワンポゼッション差で試合を折り返す。
迎えた第3Q、立ち上がり、角野の思いきりの良いドライブでチームを勢いづけると、長野がバスケットカウントで続く。粘り強いディフェンスで富山に得点を許さず、ミラーのバスケットカウント、1ON1で得点を積み上げ、61-43と差をつけて終了。
第4Q、大量リードにも気を緩めない。ミラー、ジャワトが積極的にリングに向かって得点を伸ばし、ミラーのフリースローでリードを20点の大台に乗せる。終盤もジャワト、ミラーの連続3Pシュート、細谷のドライブと最後までゲームを支配、81-56と大差で勝利した。
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迎えた12日のGame2、第1Qは富山・ガドソンの3Pシュートで先手を取られるが、西田のアタック、シェーファーのファストブレイクで逆転。順調な滑り出しを見せる。しかし富山も松井の3Pシュートなどで反撃、16-19とワンポゼッション差で終える。
第2Qも激しい戦い。富山・スパイクスのダンクで5点差をつけられるも、ジャワトがフリースローで返上。富山・松井の2本の3Pシュート、真喜永のファストブレイクで突き放されて9点のビハインドを背負うが、長野がリバウンドから一気にドリブルでアタックしてフリースローで加点。その後もガードナーのバスケットポイントなどで追い上げ33-37で終了。
第3Qも緊迫のゲーム展開。富山・真喜永に先制点を取られるも、角野が積極的なドライブでフリースローを獲得。ガードナーが力強いアタックでバスケットカウントをもぎ取って追走。シェーファーのダンクでワンポゼッション差に迫る。その後はターンオーバーから早い展開に持ち込まれ苦戦するもガードナーがボーナススローとアタックで連続6得点を挙げ、56-55と逆転し、最終Qへ。
最終第4Qは開始早々、富山・ガドソンのフリースローで追いつかれるが、ガードナーがリバウンドからアタックして勝ち越しに成功。さらにスティールからのワンマン速攻でフリースローを奪い、これがチームB1通算得点30000点目を記録する。その後もジャワトの3Pシュート、ミラーのフリースローで突き放し、一時は68-59とリードを奪う。しかし富山も食い下がる。3連続となる3Pシュートを許し、残り1分で76-76の同点に追いつかれる。息詰まる展開の中、ヒーローとなったのは西田だった。残り1秒、ディフェンスリバウンドを取った西田が富山の3Pシュート付近から超ロングシュートを放つと、これが決まり79-76と劇的な勝利でチームはこのカード連勝を飾った。
―試合結果―
2023年2月11日(土)
富山 ● 56 – 81 〇 三河
(三河通算成績 13勝24敗)
1Q 富山 14–17 三河
積極的なチームオフェンスで主導権を握る
スターティング5は、#7長野、#18角野、#19西田、#32シェーファー、#54ガードナー。
この日加入したばかりの富山#11スパイクスのリバウンドで先制されるも、#54ガードナーの1on1で対抗。富山#23ガドソンに連続得点されるが、#18角野のアタック、#7長野のカットインで決め返し、#32シェーファーのオフェンスリバウンドから#19西田の3Pシュートを沈めてリードを奪う。さらに#54ガードナーのフリースロー、#18角野のドライブ、#54ガードナーのアタックと6-0のランで9-15とリードを広げる。
その後はアウトサイドシュートが決まらず得点が止まるも、ディフェンスで踏ん張って逆転を許さず、#13ジャワトのカットインで14-17として1Qを終える。
2Q 富山 35–37 三河(富山 21–20 三河)
細谷、ジャワトが攻守で流れを作り、2点リードで後半へ
スタートは、#4細谷、#13ジャワト、#19西田、#21橋本、#30ミラー。
開始早々にターンオーバーから失点して1点差とされるも、リバウンドから#13ジャワトがプッシュしてアンスポーツマンライクファウルを引き出し、#4細谷の連続3Pシュートで悪い流れを断ち切る。
さらに#13ジャワトと#4細谷はアグレッシブなディフェンスで富山のターンオーバーを誘発。開始2分半に細谷のアタックで16-27と二桁リードをつくる。
粘る富山に4点差まで追い上げられるが、#54ガードナー、#30ミラーの得点で流れを渡さず、#13ジャワトがスティールから走って24-33と突き放す。
オフィシャルタイムアウト後はオープンな形を作りながらもシュートを決めきれず、残り1分半に富山#23ガドソンの得点で1点差に詰め寄られる。#7長野のドライブ、#19西田のカットインで盛り返すが、終了間際に富山#16松井に3Pシュートを射抜かれ、35-37のワンポゼッション差で試合を折り返す。
3Q 富山 43–61 三河(富山 8–24 三河)
角野が積極的なプレーで勢いづけ、大量リードを奪う
スタートは、#7長野、#18角野、#19西田、#32シェーファー、#54ガードナー。
後半の立ち上がり、#18角野が思い切りの良いドライブでチームを勢いづける。#7長野がバスケットカウントで続くと、再び#18角野がスクリーンを使ってディフェンスを引き剥がしてダブルクラッチで魅せる。
開始2分には#54ガードナーのタッチダウンパスから#19西田が得点して39-46と一気に流れを傾ける。
粘り強いディフェンスで富山を約3分半沈黙させて、#7長野と#54ガードナーのコンビプレーで得点を重ね、#30ミラーのバスケットカウントで15点差に。#19西田のレイバック、#30ミラーの1on1で得点を積み上げ、43–61で最終Qを迎えた。
4Q 富山 56–81 三河(富山 13–20 三河)
ミラー 10得点でさらにリードを広げ、25点差で快勝
スタートは、#4細谷、#13ジャワト、#19西田、#30ミラー、#32シェーファー。
大量リードにも攻め手を緩めず、#30ミラー、#13ジャワトが積極的にリングに向かって得点を伸ばす。富山は#23ガドソンを中心に反撃するが、開始2分半に#30ミラーのフリースローでリードを20点の大台に乗せる。
その後も好調の#4細谷がしっかりと時計を進めながら、#32シェーファーとのピック&ロール、ボーナススローで連続得点を挙げて点差を広げていく。
富山は#20上田のファストブレイクなどで食らいつくが、#13ジャワトと#30ミラーの連続3Pシュート、#4細谷のドライブと、最後までバランスの良いチームオフェンスを展開し、25点差で大勝した。
シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一 試合後コメント
外国籍選手が怪我をして非常に苦しい状態が続いていたんですが、今日は日本人選手を中心に、スターターの選手も、代わって出た選手も自分の仕事を遂行してくれたのでいい形で試合ができたと思います。
富山さんもオフェンス能力のあるいいチームなので、明日は今日のようにはいかないと思うので、しっかりもう一回やるべきことを明確にして臨みたいと思います。