「知名度はないが才能あふれる選手」佐々木でも山本でもない メジャーから熱視線を浴びる「次に海を渡る選手の名前」
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侍ジャパン日本代表は3月9日に開幕したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の戦いを閉幕した。最後は米国との決勝戦(マイアミ・ローンデポパーク)に3ー2と下し、3大会ぶり、14年ぶりの世界一奪還を果たした。
決勝戦で守護神を務め、大会MVPにも輝いた大谷翔平の勇姿に注目が高まる中、大会が行われた現地からは日本の若い才能をたたえる声が多く出ている。
【動画】弱冠20歳の若さでメジャーの強打者を封じ込めた高橋のピッチングに注目
特に米国との決勝戦では先発の今永昇太から戸郷翔征、高橋宏斗、伊藤大海、大勢、ダルビッシュ有、大谷と7人のリレーでメジャーリーガーぞろいのスター軍団、米国代表を2点に抑えた。これら日本の若い投手陣の奮闘には「知名度はないが、才能あふれる選手たちを次々と起用したことが大きかった」(ニューヨークポスト)と現地米国でも大変な注目を集めている。
特に5回から3番手で登板した高橋は先頭のベッツに内野安打を許すも、続く米国の主将、3度MVPにも輝いたトラウトを直球で追い込み、フルカウントからワンバウンドのフォークで空振り三振に斬って取ると、続く22年のナ・リーグMVPのゴールドシュミットにはフォークを意識させた上で、最後は156キロのストレートで見逃し三振に抑えるなどメジャー屈指の強打者に対し、完璧なピッチングで封じ込めた。
このピッチングに対しては米投球分析家で「ピッチングニンジャ」として知られるロブ・フリードマン氏も自身のツイッターで動画を公開した上で落差の大きいフォークに対し「何とも邪悪なスプリット!」と表現、「彼がMLBでプレーするまでどれくらいかかる?」「誰かが彼と契約する必要がある」など、次に「海を渡る選手」として高く評価した。