「世界中がオオタニを目撃した」敗れたアメリカ監督が笑顔すら浮かべられていたワケとは?「今夜は野球界の勝利だ」

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(C)Getty Images

 侍ジャパンは3月22日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝・アメリカ戦に臨み、3-2で14年ぶり3度目のWBC制覇を成し遂げた。

 敗れて準優勝となった米国代表のマーク・デローサ監督は、試合後の記者会見で「トラウトの出番で違う最後になることを望んでいた」と語ったという。スペイン紙『MARCA』が伝えている。

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 アメリカが1点ビハインドで迎えた9回表、2死走者なしで迎えた場面では、エンゼルスで同僚のトラウトと大谷翔平が対峙するという運命的な場面が実現。トラウトは三振に倒れ、アメリカは敗れた。だが、試合後の会見でデローサ監督は、決して悲壮感を漂わせることはなく、時折笑顔も浮かべていたという。

「(2人の対戦は)信じられない、夢のような場面だった。WBCは本物の舞台なんだ。今夜の試合は、野球界の勝利だ。世界中がオオタニという選手を目撃した。あの重要な場面で登場し、闘う姿を世界中に見てもらえた。本当に、誰かが書いた台本のようだった。私が書くのだったら、オオタニを相手にトラウトが打つという最後にしていたけれどね」

 監督がこう語る背景には、WBC開催に対するアメリカ国内の反発や、評論家たちの批判的な風潮があった。大会前にはMLBのシーズンを前に、「ケガにつながりかねない危険な大会」と批判する声さえ上がっていたという。事実、エドウィン・ディアスがドミニカ共和国戦で負傷したことも、向かい風に拍車をかけていた。

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