「韓国には大谷翔平がいない」飲酒スキャンダルに揺れる韓国球界に母国メディアで嘆く声止まず「彼は常に誠実で、模範的」
今春のWBCではグラウンド内外で日本をけん引する働きを見せた大谷。世界中から賞賛された彼の振る舞いを韓国メディアも羨むばかりだ(C)Getty Images
韓国球界は名手たちが起こしたスキャンダルにより大きく揺れている。YouTubeチャンネル『SAY ENTER』が発信源となり、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)期間中の早朝にまで及んだ飲酒が判明。国内メディアから大きなバッシングを浴びたのだ。
飲酒そのものが問題だったわけではない。赤坂の女性接客を伴なう高級クラブで行なわれたとも報じられる酒盛りは1次ラウンドの初戦である3月9日・オーストラリア戦と、同10日・日本戦の前日に開かれていたから“大炎上”の火種となった。韓国代表はその2試合を7-8、4-13で落として連敗を喫し、結果的に2勝2敗で1次ラウンド敗退の憂き目に遭った。
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国内での批判の高まりを受けた韓国野球委員会(KBO)は、即座に代表選手や関係者への調査を開始。今月1日には、チームの精神的支柱でもあったベテラン左腕のキム・グァンヒョン(SSG)に加え、イ・ヨンチャン(NC)、そしてチョン・チョルウォン(斗山)の3投手が公の場で謝罪。「日本キラー」の異名でも知られるキム・グァンヒョンに至っては無期限での二軍降格を命じられた。
球界全体に暗い影を落としたスキャンダルを受け、韓国メディアでは選手やチームに辛辣な指摘が相次いだ。その余波はいまだ続いているなかで、『MK Sports』は「韓国野球には大谷がいない」と銘打った記事を掲載。問題となった騒動を大まかに伝えたうえで、「いまの韓国球界には大谷のようなアイコンと呼べる選手がいない」と嘆いている。
「多くの人が目撃したように、日本は大谷翔平というエースがしっかりチームをまとめて優勝をつかんだ。メジャーリーグで活躍し、打者と投手を兼ねる二刀流で世界最高の立場にいる彼が侍ジャパンに献身する姿は、日本の野球ファンと国民に大きな感動を与えた」