「“投手”のずさんなスタートを“打者”が助けた」5四球の大谷翔平に現地メディアはシビアな評価 ”サイクル王手”の打撃は称賛

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大谷本人もこの日のピッチング内容には納得できていないようだ(C)Getty Images

 現地6月9日(日本時間10日)、エンゼルスの大谷翔平は本拠地で行われたマリナーズ戦に「2番・投手兼DH」で先発出場。投げては6勝目を逃したものの、5回3安打3失点で粘りの投球を披露。打っては今季17号弾を含む4打数3安打2打点を記録し、“リアル二刀流”の活躍で現地を沸かせた。

 惜しくも大記録達成とはならなかった。初回表、大谷は2死一塁の場面でマリナーズの4番打者ジャレド・ケリニックに2ランホームランを浴び、2点の先制点を献上した。

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 しかし、この日は自らのバットで取り返した。2点ビハインドの3回2死一塁の場面、2打席目を迎えた大谷は相手先発のルイス・カスティーヨのチェンジアップを完璧に捉え、同点の2ランホームランを放った。特大の一発は打球速度112.9マイル(約181.6キロ)、打球角度は30度、飛距離440フィート(約134メートル)を計測。今季17号は貴重な同点弾となった。

 味方の援護もあり、一時は勝ち越しに成功したエンゼルスだが、大谷は5回に1死一、二塁のピンチを招くと、相手3番のタイ・フランスにセンターへタイムリーヒットを浴び、同点に追いつかれてしまった。最少失点で抑えたものの、この回を終えて大谷は降板。6勝目を飾ることはできなかった。

 久々の白星とはならなかったが、“打者”大谷は17号の一発を含む3安打猛打賞を記録。三塁打が出ればサイクル安打だったが、惜しくも偉業達成を逃した。

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