「本当に最高だ」藤浪晋太郎、衝撃の9球! 完璧投球は指揮官も唸らせる「リベンジを望んだフジを誇りに思う」
力強い4シームを軸にしたパワフルなピッチングで藤浪はメッツ打線を牛耳った。(C)Getty Images
藤浪晋太郎(オリオールズ)の快投に指揮官も唸った。
現地8月6日に本拠地で行われたメッツ戦で藤浪は8回から4番手として登板。ボール球を1球も投げない圧巻の内容で、1回を投げ、被安打0、無失点、2奪三振。堂々とした表情でマウンドを降りた。
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2点をリードした終盤8回のマウンド。この重要な局面でも29歳の剛腕は、「ピッチングコーチがアドバイスしてくれたように呼吸に集中した」と冷静だった。その効果は驚くほどよく表れた。先頭のピート・アロンソをわずか3球で見逃し三振に抑えると、続くD.J.スチュアートはカウント0-2と追い込んでからメジャー自己最速となる102.6マイル(約165.1キロ)の4シームで空振り三振を奪取した。
ラストバッターとなったオマー・ナルバエスも小気味いい投球で追い込むと、最後は102.3マイル(約164.3キロ)の4シームで力のないショートフライに。わずか9球で相手打線の中軸をねじ伏せたのである。
観客を総立ちにさせた藤浪のパフォーマンスを、ハイレバレッジ(負荷の高い局面)で送り出した指揮官も賞賛する。試合後に地元スポーツ専門局『MASN Sport』などの取材に応じたブランドン・ハイド監督は「私はフジを誇りに思う」と脱帽した。