男子サッカー界では代表ボイコットも! スペイン・サッカー連盟会長の“キス騒動”にアギーレも苦言「非難すべき行為」
強引にエルモソとキスを交わしたルビアレス会長。その行動は小さくない波紋を広げている。(C)Getty Images
栄光の世界一から一転、スペイン・サッカー界が揺れている。キッカケとなったのは、他でもないサッカー連盟の“トップ”の言動だ。
今月20日にオーストラリアで行われた女子ワールドカップ決勝で、スペイン代表はイングランド代表を1-0で撃破。見事に初優勝を飾った。その余韻に誰もが浸っていたであろう最中に問題は起きた。スペイン・サッカー連盟のルイス・ルビアレス会長がジェニファー・エルモソに対して半ば強引にキスをしたのだ。
【画像】開き直りにあ然!スペイン・サッカー連盟会長がセレモニーで女子選手にキスをした瞬間
女子選手の唇を奪う行為に加え、謝罪を求められた際に「バカはどこにでもいる」と猛反発したルビアレス会長。その言動には批判が殺到。スペインのペドロ・サンチェス首相までもが「謝罪をしなければならない」と断じる事態となり、辞任を求める声が噴出した。
それでも、ルビアレス会長は批判を意に介さない。25日に開かれた臨時総会において「私は辞任しない」と5度にわたって強調。そして、「合意の上でのキスひとつで私が解任されるのか。最後まで戦う」と開き直りとも取れる発言もした。
さらに「これは偽りのフェミニズムであり、この国の大きな欠陥だ。あの瞬間、私たちにはお互いに同意していた」と語気を強めた発言を受け、国内ではルビアレス会長への反発の声が強まっている。
元日本代表監督で、今はラ・リーガのマジョルカを率いているハビエル・アギーレ監督は、米スポーツ専門局『ESPN』などの取材で「明らかに非難に値する。私たちはみんな同じ考えだと思う。これは誰が見ても非難すべき行為だ」とバッサリ。そして、「我々はルビアレスについて話す代わりに、ワールドカップを制した世界最高の選手について話すべきだ」と、騒動の話題が先行する現状を憂いた。