「阪神はきちんと放れる」四死球リーグ最少、抜群の制球力を見せた投手陣を1985年V戦士も称賛「懐を攻めるピッチャーはやっぱり強い」
内角を的確に攻めた伊藤らのピッチングをOBが称賛している(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
10月18日から始まる、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで、セ・リーグ覇者の阪神は広島と対戦する。2014年以来の日本シリーズ出場を懸け、ファーストステージを連勝で勝ち抜けた広島を甲子園で迎え撃つ。
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大一番でも、阪神はシーズン中と変わらないスタイルで臨むことが予想されており、やはりリーグ優勝の原動力となった投手力がアドバンテージとなることは間違いないだろう。
シーズンでは大竹耕太郎、村上頌樹、伊藤将司の3人は何れも二桁の白星を挙げ、村上は最優秀防御率タイトルも獲得した。また抑えの岩崎優も最多セーブを挙げ、守護神としての存在感を示した。先発、リリーフ、それぞれがシーズンを通して安定した投球を披露しており、個々のパフォーマンスはリーグトップであるチーム防御率2.66という数字に表れている。
さらに投手成績では、チーム全体の与四死球も今季セ・リーグ最少だ。特に与四球315個はリーグ2位DeNAの359個をも大きく下回る数字となっている。今季は打線で各打者が効率よく四球をチャンスに結び付けたことがフォーカスされたが、投手陣も四球を『与えなかった』ことが数多くの勝利を生む要因の1つとなった。
記録にも映し出されている、レギュラーシーズンでみせた阪神投手陣のコントロールの精度には、かつての日本一戦士からも称賛の言葉が発せられている。