「あんな選手になりたい」イチローに憧れた“韓国の至宝”イ・ジョンフが明かしたMLBへの願望「僕は偏見を打ち破る」
WBCではダルビッシュから痛烈なヒットを放ったイ・ジョンフ。(C)Getty Images
韓国球界が誇る至宝の挑戦が迫っている。今オフにポスティングによるメジャー移籍を狙っているイ・ジョンフ(キウム)だ。
かつて中日で活躍したイ・ジョンボム氏を父の持つサラブレッドは現在25歳。伸びしろを残しているタイミングで海を渡る。22年シーズンには、KBO(韓国プロ野球)リーグで首位打者(.349)と打点王(113)の二冠を達成。MVPにも選ばれるなど、確かな実績を残した。
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すでにジャイアンツ、メッツ、ヤンキースら複数球団の関心が報じられるイ・ジョンフ。その評価も上々で、スポーツ専門局『CBS Sports』は「イ・ジョンフには守備の才能もある。ジャイアンツはスター選手との契約に苦労してきたが、彼ならチームのニーズにもぴったりとハマる」とし、「まさにここから最盛期と言える25歳という若さも考え、契約は6年総額9000万ドル(約123億3000万円)で、4年目以降はオプトアウトの条項が含まれる形態になる」と高額契約を断言した。
球界屈指の敏腕代理人スコット・ボラス氏とも契約を締結しているイ・ジョンフ。それだけに大型契約も引き出せるはずだが、当の本人に高額契約に対する欲望はない。あくまで彼の想いはメジャーでのプレーにある。
現地11月16日に韓国の日刊紙『京郷新聞』の取材に応じたイ・ジョンフは、「契約金の大きさよりも重要なのは自分の夢」と強調。そして、「(メジャーには)挑戦しに行くのだから、いつか韓国に戻ることを考えるのは贅沢だと思う。なんとか死に物狂いで、生き残るという気持ちで適応したい」と意欲を語った。