「最善ではない」大谷翔平の中継ぎ転向論に反発! MLBベテラン投手が「リリーフは思われているほど簡単じゃない」と異論
25年までは本格的な活動が見込めない「投手・大谷」。そのキャリア再建に向けては、あらゆるプランが世間で語られている。(C)Getty Images
今オフにエンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平。彼の去就は、ここ数か月の間、世間を賑わせ続けている。
まさに猫も杓子も大谷だ。彼に関しては、ありとあらゆるテーマがしきりに語られている。そのなかで一部のメディアや識者たちがしきりに論じているのが、大谷の中継ぎへの転向プランだ。
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今年8月に右肘側副靭帯の損傷という大怪我を負った大谷は、現時点で来季の登板は見送る意向となっている。31歳になる2025年から投手としてのプレーを再開する見込みだが、リハビリの進捗状況によっては、投球回数の限定などを強いられるかもしれない。
そんな可能性を加味したうえで提唱されているのが、先述のプランなのだ。MLB公式サイトのバスター・オルニー記者は、MLB通算213勝&154セーブを誇る大投手ジョン・スモルツの例を引き合いにし、「将来の雇用主が投手としての負担を減らしたいと思っているなら、中継ぎとしての調整は常に選択肢になる」と指摘している。
無論、「転向」と言っても、テレビゲームのように甘いものではない。実際に中継ぎとしてメジャーリーグを生き抜いてきた投手は反対の声を挙げている。
ニューヨークのスポーツ専門局『SNY』の野球討論番組「Baseball Night in NY」に出演したアダム・オッタビーノは、「二刀流の継続を考えても、先発としてプランを立てていく方がはるかに簡単だと思う」と指摘。MLBキャリア13年で通算664登板を果たしてきたベテランリリーバーなりの意見を投じている。
「もちろん、全てをオオタニが主導していくことが重要になるとは思う。ただ、彼は投げるために必要な回復の時間や準備がどれだけ重要なのかを理解しているはずだ。打者として出ることを考えても、先発であれば、比較的に自由が利くんだ。一方でブルペンに回れば、不確定要素が増える。より予測不可能だと言える」