井上尚弥、タパレス撃破で大偉業! それでも“PFP1位論”に英識者は異議「フェザー級に上がったら可能だ」
タパレスを危なげなく打ち破った井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
期待は天井知らずで上がっている。12月26日に東京・有明アリーナで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦で、マーロン・タパレス(フィリピン)を10回KOで打ち破り、WBA、IBF、WBC、WBO世界同級統一王者となった井上尚弥(大橋)だ。
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史上2人目となる2階級での4団体統一は、手こずりながらも危なげなく達成した。転級からわずか5か月というハイスピードでの偉業は大きな価値があると言えよう。
戦前に「どちらが先に距離を支配するか」と語っていた序盤から手数で圧倒。徐々に守勢に回っていったタパレスに対し、力強く前進。完全に主導権を握ると、4回に怒涛のラッシュでダウンをもぎ取る。そして、10回にガードの上から打ち抜いた渾身の右ストレートで仕留めた。
試合直後にリング上で「来年、再来年とまたこの階級でもっと強い姿を見せられるように精進したい」と宣言した井上。現役最多となる世界戦での連勝数を「21」に伸ばし、世界的な声価を高めた怪物には、複数メディアでパウンド・フォー・パウンド(PFP)でのトップ返り咲きの声も上がっている。
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