パドレスに勝った鷹の“本気” オスナが母国メディアに明かした大型契約締結の舞台裏「日本の方が都合が良かった」
ソフトバンクで入団1年目から大車輪の働きを見せたオスナ。今オフに話題となった大型契約は小さくない注目を集めた。(C)CoCoKARA Next
昨年11月、ソフトバンクは絶対的守護神であったロベルト・オスナと延長契約で合意。出来高払いなどを含めて4年総額40億円という日本球界では史上最高額のメガディールを交わした。
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現在28歳のオスナは、昨オフに年俸500万ドル(当時のレートで約6億6500万円)の単年契約でロッテから加入。49登板で3勝2敗26セーブ、防御率0.92、WHIP0.69と抜群の数字を記録した。
今季から小久保裕紀監督の下で新体制をスタートさせるソフトバンクにとっては、指揮官が「いなかったら話にならない」と求めたほど必要不可欠な人材だった。ゆえに惜しみない投資を行い、“本気”で口説き落とした格好だ。
もっとも、フリーエージェントとなった今オフにはメジャーリーグ復帰のオファーもあったという。昨年12月に母国メキシコ・メディア『Línea Directa』のインタビューに応じたオスナは「パドレスからオファーを受け、6回ぐらい彼らと会って交渉をした」と告白。それでもソフトバンクとの契約を優先した理由を明かしている。
「ただアメリカと日本の税金や年俸とかいろいろなことを天秤にかけたら、日本の方が僕にとっては都合がよかったんだ。ありがたいことに、彼ら(ソフトバンク)は4年契約のオファーしてくれた。個人的に、より経済的な安定を求めていたから、日本のオファーの方が興味深かったんだ。だから残留を決めたんだ」