なぜソフトバンクは勝てなくなったのか 3連覇オリックスとの「育成力」の差とは

タグ: , , , , , 2023/12/31

最年長左腕の和田も育成選手を取り巻く環境に物申した(C)Getty Images

 常勝軍団ソフトバンクに何が起きているのか。2011年~20年の間は日本一に7度輝くなど無類の強さを誇ったチームが21年は4位、22年は2位、23年もシーズン3位で終了。CSファーストステージでは「幕張の奇跡」と呼ばれるロッテの粘りに屈し、ファイナルに駒を進めることはできず。藤本博史監督に替わって、小久保裕紀監督が来季から指揮を執ることになった。

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 代わってパ・リーグのフロントランナーを走っているのはオリックスだ。近年はリーグ3連覇を果たし、レギュラーシーズンは2位に14・5ゲーム差をつけるぶっちぎりで優勝を飾った。

 ソフトバンクの昨オフは異次元補強ともいわれる大型補強も注目を集めた。日ハムからFAとなった近藤健介、ロッテの救援投手ロベルト・オスナ、阪神の先発ローテーションの一角を務めたジョー・ガンケル、DeNAからFAとなった嶺井博希、メジャー帰りの有原航介と約80億円ともいわれる大型補強を敢行したが、優勝に手が届かなかった。

 そして今オフも、巨人からアダム・ウォーカーをトレードで獲得し、西武からFAの山川穂高を獲得した。一方で多くの選手戦力外通告を行ったことも話題を呼んだ。中には28歳の上林誠知やドラフト1位投手の高橋純平なども含まれていたことで3、4軍までの育成システムを持ちながら、若手が育たない環境が最近ではクローズアップされることも増えてきた。

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