「畑岡・渋野 出場!ロッテ選手権」開幕直前の日本勢に大会直前インタビュー
2012年に始まった本大会の舞台は常夏の楽園ハワイ・オアフ島。2020年は中止となったため2年ぶりの開催となる。会場の変更に伴い今回の開催コースとなったカポレイGCは、1997年から2001年まで「ハワイアン・ レディース」の会場となっており、20年ぶりのLPGAツアー開催となる。テッド・ロビンソン設計の人気コースで、ハワイらしく池や滝が豊富で、水をたくみに活かしたロケーションは見事であり戦略性も高い。
日本からは畑岡奈紗、河本結らツアーメンバーに加えて、推薦枠で出場の渋野日向子ら日本勢への独占インタビューを行った。
畑岡奈紗
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Q.ANAから1週間空きましたが、オフはどのように過ごしましたか?
「フロリダに一度戻り、ゲーリー(・ギルクリスト)にスイングチェックなどを見てもらって、だいぶ感覚は良くなってきました」
Q.今年初のメジャーを戦い終えて、つかんだことや課題などありますか?
「開幕してから2カ月弱くらいメジャーに向けて調整する時間はあったのですが、なかなか自分の思うようにいかなくて。去年は良い結果で終われたのですごくイメージは良かったんですが、それに自分の調子が伴わずにああいう成績になったっていうのは悔しかったです。でもANAが終わった後は、ちょっと良いきっかけをつかめたというか、兆しが見えてきたので今週の大会が楽しみです」
Q.先週フロリダに帰ってゲーリーさんに見てもらったということですが、どのあたりを調整されましたか?
「特に大きく変えた部分はないのですが、アドレスのチェックとか基本的なセットアップのチェックから始めました。あとはトップ位置を高くしないと、振り下ろしてきた時にクラブが寝て入っているのが大体のミスに繋がっていたので、そこを重点的に意識して調整してきました」
Q.練習ラウンド見ていると良い感じでしたが調子は?
「ハワイに合わせてボールの高さの調整の練習だったり、横風に対応するようにドローだったり、フェードの打ち分けもしっかりやっているので、それがうまくコースで発揮できれば良いと思います」
Q.攻め方としてはどのような形で?
「グリーンはほとんど手前が受けていて、手前のピンに対してキャリーが足らないと全部20〜30ヤードくらいフェアウェイに戻ってきてしまう、というのがほとんどのホールなので、手前のピンはキャリーでしっかりグリーンに乗せないといけないかなと思って。逆にグリーンはフラットなので、奥からのパッティングはそんなに怖くはないかなと思っていて、うまく奥を使っていくというのもポイントになるかなと思っています。あとはハワイ特有のこの芝で、アゲインストの風で順目に打っていくと、ちょっと戻ってくるとかがあるので、そういうところは気を付けていきたいです」
Q.マスターズでの松山選手の優勝は見ていていましたか?
「はい。練習ラウンドに入ってしまったので、途中からは見ながら練習という感じにはなってしまったんですけど、すごく感動しました。松山さんが常に練習に真摯に取り組んでいた結果がマスターズの優勝に繋がったんじゃないかなと思うので、最後はチームの人たちとハグしたところを観てすごく感動しましたし、日本人でもメジャーを獲れるということを証明してくれたと思って、私もメジャーを取れるように頑張りたいなという気持ちがすごく強くなりました」
Q.今週に向けて意気込みをお願いします。
「風が強くなりそうですが、打ち分けをしっかり見極めて行けたらいいなと思います」
渋野日向子
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Q. ANAを終えて1週間ありましたが、どのように過ごしましたか?
「早めハワイに入ってこのコースでずっと練習してました」
Q.初めてハワイということですが、どういう印象ですか?
「思っていた通り『夢の国』って感じです(笑)」
Q.おいしいものを食べたり観光に行ったりする時間はありましたか?
「あったんですけど毎日ゴルフの練習してという感じだったので、ちょっと買い物に行くために外に出かけるとかしかしていないです。終わってからどこかに行けたらいいなと思います」
Q.ANAの時はスイングにもかなり手ごたえがあるとおっしゃってましたが、ANAを終えて何か収穫や見えてきたものはありますか?
「やっぱりスイングが固まってきた中でもスコアが出せないということで、かなりレベルの差を感じてしまったので、その後にかなりアプローチ練習だったりそういったことをしてきました。今回も1週間前から入れてグリーン周りの練習やアプローチ練習だったり、スイングのほうもかなり練習できたので、良い調子で迎えられるんじゃないのかなと思います」
Q.今日の練習ラウンドでも100ヤード以内を良い感じで振ってましたが、調子はどうですか?
「悪くはないと個人的には思っているので、それで結果がついてきてくれれば嬉しいです」
Q.ハワイではかなり風も強くなりそうですが、今週のコースのキーポイントはどこになりそうですか?
「フェアウェイキープもかなり大切ですね。グリーンの速さがANAインスピレーションほどではないので、ショットでどれだけバーディーチャンスにつけられるかということがキーになると思うので、そこでしっかりスコアを出せるように。ショットが大事かなと思います」
Q.何試合かアメリカのLPGAツアーを回って、いろいろな選手と楽しそうにプレーしているのが印象的ですが、馴染んでいる感じはありますか?
「馴染んでる感じはまだないんですが、この1週間前に入って練習していた時に韓国のイ・ジョンウン6選手とちょっと仲良くなれたので嬉しかったです。お話はまだほとんどできてないのですが、片言英語とかで物をあげたりもらったりとかして、ちょっとずつコミュニケーションをしています」
Q.先週はマスターズで松山選手が優勝しましたがどんな風に思いましたか?
「自分がメジャーを取ってから初めて日本人がメジャーを勝つところを見たので、何か自分の時とは違うなというか……。本当に日本人として誇りを持ちましたし、ありがとうとか、そういう言葉では無いんですが、本当に『おめでとうございます』の言葉では伝えられないくらい、すごく大きな影響を受けたなと思います」
Q.2年前に渋野選手もメジャー優勝して、何か記憶が蘇ったりプレッシャーや緊迫した気持ちを振り返ったりしましたか?
「やっぱり日に日に忘れていくものなので、あんまり覚えてないんですが、それでもやっぱり自分もこういう立場なのかなと思うと、なんだかちょっとはすごい立場なのかなということを、もう2年後ですが若干実感しました(笑)。見ていて緊張しましたし、見入ってしまいました」
Q.今週の意気込みをお願いします。
「前回(ANAインスピレーション)は予選落ちをしてしまってかなり悔しい思いをしたので、今週はしっかり4日間戦って悔いの残らないようなゴルフを最後までやり切りたいなと思います」