【ドラフト】”二刀流”矢沢を一本釣りした日本ハムは「1番面白いドラフト」 元ヤクルト編成部長が各球団のドラフト指名を評価!
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名将・野村克也氏の下、ヤクルト、阪神、楽天でヘッドコーチを務め、ヤクルトでは編成部長、ファームディレククターなども歴任。選手の目利きには定評のある松井優典氏が、北海道日本ハムファイターズのドラフト指名を評価した。
今月20日、2022年度のドラフト会議が行われた。日本ハムはかねてから公言していた”二刀流”、日体大・矢沢宏太投手の単独指名に成功。矢沢投手は、投手として最速152キロを誇り、打者としては長打力とスピードを併せ持つ逸材だ。
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松井氏は、「1番面白いドラフトをやったのは日本ハムだね」と、日本ハムの評価を”A”とした。
高評価の理由については、「やっぱり矢沢を指名することができたし、1番評価できるのは2位で富士大の金村を取ったこと。外れ1位も考えられるような投手だった金村を指名できたのは大きい」と、即戦力右腕の富士大・金村尚真投手を2位で指名したことを高く評価した。金村投手は最速150キロの直球と多彩な変化球で打者を抑える完成度の高い投手で、1年目からの先発ローテーション入りも大いに期待できる。さらに、4位指名で常葉菊川高の安西叶翔投手の交渉権を獲れたのも大きいという。186センチで150キロを投げるサイドスロー右腕はポテンシャル十分。将来的にチームの軸になれる可能性を秘めた投手だ。
また、松井氏は、「3位で加藤豪将を指名したり、育成でもアメリカから選手を取ったりしているから、非常に視野が広いドラフトが出来ているところが評価できるポイントかな」と3位でニューヨーク・メッツ傘下の加藤豪将内野手、育成3位で米テキサス大タイラー校の山口アタル外野手を指名するなど、”逆輸入選手”を指名したドラフトを高く評価した。
かつては大谷翔平(現エンゼルス)も所属した日本ハムが、矢沢投手をどのように育成・起用していくのか注目される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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